国民栄誉賞の国枝さんに必要なのはモラトリアム パラのレジェンド助言

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東京パラリンピック男子シングルスで金メダルを獲得し、感極まる国枝慎吾さん。自国開催の祭典での栄冠に、達成感も大きかった=有明テニスの森公園で2021年9月4日、徳野仁子撮影
東京パラリンピック男子シングルスで金メダルを獲得し、感極まる国枝慎吾さん。自国開催の祭典での栄冠に、達成感も大きかった=有明テニスの森公園で2021年9月4日、徳野仁子撮影

 パラスポーツ選手で初となる国民栄誉賞を17日に授与された車いすテニスの国枝慎吾さん(39)に、現役引退後の相談をされた人がいる。パラリンピックの競泳で金5個を含む21個のメダルを獲得した河合純一さん(47)=日本パラリンピック委員会委員長=だ。ともに世界のトップであり続けた同志でレジェンド(伝説)だからこそ、わかり合えることがある。

 「彼の頑張りを考えれば、喜ばしい限りですね」

 国枝さんへの国民栄誉賞に、そう語って笑みを浮かべた河合さん。その上で、国枝さんに今必要なのは、しばしのモラトリアム(猶予期間)だと考えている。

 2月の現役引退記者会見で国枝さんは次の進路を「口に出すと、それをやらないといけなくなる。(今は)心に秘めたい」と冗談交じりに語っていた。

 「引退後に会った際には『(身の振り方に)悩んでいるんですよねえ』と話していた。彼には『考える時間があってもいいんじゃない?』とは伝えました。答えが出れば、僕も国枝さんに常に寄り添ってお手伝いしたいと考えています」

 2人は…

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