ウクライナの映画を撮ったショーン・ペンさんが伝えたかったこと
毎日新聞
2023/2/21 19:30(最終更新 2/24 11:18)
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ドイツで開催中の第73回ベルリン国際映画祭。目玉の一つは、米国の俳優、映画監督のショーン・ペンさんが戦火のウクライナに入って撮影したドキュメンタリー映画「スーパーパワー」だった。同映画祭は早くから、ウクライナやイランで苦しむ人々への連帯を表明しており、その象徴として、特別上映の形で世界初披露の場を提供したのだ。ウクライナのゼレンスキー大統領に何度も取材したペンさんが「プロパガンダと見られても構わない」と言い切るこの映画、いったい何が描かれているのか。そしてベルリンはどう受け止めたのか。【ベルリン勝田友巳】
ゼレンスキー氏「政治の外にいていいのか」
16日夜(日本時間17日未明)、映画祭メイン会場のベルリナーレ・パラスでの開会式。客席を埋めた世界の映画界のセレブたちが注目する大スクリーンに、ゼレンスキー大統領が登場すると大きな拍手が湧いた。生中継でスピーチする機会を設けたのだ。
ゼレンスキー大統領は「映画は政治の外側にいていいのか。永遠の問いが、今まさに問われている。ベルリン国際映画祭は自由世界のショーケースをスローガンに始まったが、今、ウクライナは自由世界のとりでだ。決して失ってはならない。私たちの映画『スーパーパワー』を見れば、納得するでしょう」と呼びかけ、客席はスタンディングオベーションで応えた。
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