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円安と物価高

日本の物価が上がっています。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、賃上げの動きも見られます。

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年間9%安、ジェットコースター相場だった東証 23年の展望は?

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東京証券取引所=和田大典撮影
東京証券取引所=和田大典撮影

 2022年最後の取引となる大納会を迎えた30日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比83銭高の2万6094円50銭と3日ぶりに反発して取引を終えた。年間では2697円(9%)安と、18年以来4年ぶりに前年を下回った。ロシアによるウクライナ侵攻や、歴史的なインフレ(物価上昇)に揺さぶられた22年の金融市場。外国為替市場の円相場は約32年ぶりの円安・ドル高水準となり、株価も激しく乱高下した。23年は米欧で景気減速懸念がささやかれている。日本経済と金融市場は果たしてどうなるのか。

22年最高値は1月5日

 「年間を通してみれば、比較的落ち着いた相場だった。不安定な世界情勢の中で、堅調な企業業績が株価を支えた」。東京証券取引所で30日に開かれた大納会で、日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者(CEO)は22年の相場をこう振り返った。多くの逆風に直面しながらも、株価下落に歯止めが利かなくなる「底割れ」は避けられたとの安堵(あんど)感がにじみ出た。

 大納会には岸田文雄首相も出席し、「来年は『新しい資本主義』を本格起動させていく年。多くの政策課題を乗り越え、成長と分配の好循環を実現し、新しい日本を切り開いていく」と来年の飛躍を誓った。

 22年の滑り出しは好調だった。バ…

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