イスラム圏で女性スポーツ参画は進むのか? サッカーW杯
毎日新聞
2022/12/13 07:00(最終更新 12/20 17:11)
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中東初開催のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会では、海外から訪れたユニホーム姿の女性ファンだけでなく、ヘジャブを身に着けたイスラム教徒とみられる女性の姿が観客席に見られる。男子のW杯で初めて女性が審判員を務め、大会の運営スタッフには女性も多い。女性の社会進出やスポーツ参加が進んでいない地域に、W杯開催はどのような変化をもたらすのか。
「外から新しいアイデアや価値観が入ることはプラスに働く半面、スポーツを通じて女性らに門戸を開くことで、逆に女性らへの抑圧が強まる可能性もある」
元サッカー選手で、スポーツとジェンダーなどに詳しい順天堂大助教の野口亜弥さん(35)は指摘する。
イスラム圏で女性は肌や髪を人前で見せないよう求められ、頭部にはヘジャブというスカーフを巻き付ける。男女が同席することも好ましくないため女性の社会進出は進まず、スポーツへの参加も限定的だ。また、イスラム教国のカタールでは法律で同性愛が禁じられ、最高刑は死刑とされている。
大会序盤、欧州などからの出場チームがLGBTQなど性的少数者らへの差別撲滅を訴えようと特別な腕章を巻こうとし、それを国際サッカー連盟(FIFA)が禁じる一幕もあった。
参加チームのこうした行動について野口さんは、現地ではあくまで「欧米的な価値観」ととらえられているとの見方だ。「スタジアムやその周辺で起きていることはイスラム諸国の規範とは合わないもので、国内で反動があってもおかしくない。…
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