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気づけば48歳、独身 ふかわりょうさん 敏感中年の「ダシ」生かす

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インタビューに答えるタレント・ふかわりょうさん=東京都新宿区で2022年11月15日、三浦研吾撮影
インタビューに答えるタレント・ふかわりょうさん=東京都新宿区で2022年11月15日、三浦研吾撮影

 一昔前なら、白いヘアターバンを巻いた「シュールの貴公子」。今なら「いじられ芸人」の第一人者といったところだろうか。お笑いタレント、ふかわりょうさん。気づけば48歳、独身。だが、ふかわさんは中年ライフを一人で生きるすべを身に付けているとか、いないとか。その生き方、楽しみ方の極意とは。

 1990年代半ば、テレビの深夜番組。長髪で細身の大学生が、お笑い界にさっそうと現れた。「消しゴムの角使ったぐらいで怒るなよ」。日常のささいな場面を切り取りつつ、小心者へのからかいを含んだ「あるあるネタ」。若い世代を中心にブームになったのが、ふかわさんの芸だ。

 それから、幾年月。そのふかわさんが、今や不惑をとうに超え50歳に手の届く年齢になった。失礼ながら、若かりし頃のとがったキャラクターとはどうも様子が違う、というのが衆目の一致するところではないか。だが、本人は「基本的には、昔と変わらないんですよね」と軽く首をひねった。

 「他の人にはどうでもよさそうな、重箱の隅をつつくようなことが、どうしても気になっちゃう。全然、大人になれていません」。日本の通貨で最も有能なのは、500円玉じゃないか。ひつまぶしに3通りの食べ方があるのは本当か。ハンガーにかかったTシャツをどうやって外すかで見る人物評……。

 自身を称して、いわく、敏感中年。…

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