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ネット社会の闇を予見、鬼才・押井守監督 幻想舞台、人間の本質描く

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全米でセルビデオの売り上げが1位となった押井さんのアニメ映画「ゴースト・イン・ザ・シェル/攻殻機動隊」の一場面 Ⓒ1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
全米でセルビデオの売り上げが1位となった押井さんのアニメ映画「ゴースト・イン・ザ・シェル/攻殻機動隊」の一場面 Ⓒ1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

 「夢に胡蝶(こちょう)となる。栩々然(くくぜん)として胡蝶なり。知らず、周の夢に胡蝶となれるか、胡蝶の夢に周となれるかを」。夢から覚めた中国の哲人、荘子が、自分は蝶になった夢を見たのか、それとも夢で見た蝶こそが本当の自分なのかを疑った、という説話「胡蝶の夢」。この虚実の不確かな世界を描く映画監督、押井守さん(70)が、老境に至り、自分の「正体」が見えてきたと言う。アニメ界の鬼才を訪ねた。

 漫画「うる星やつら」のキャラクターが、学園祭前の終わらない日常をさまよう「ビューティフル・ドリーマー」。肉体のサイボーグ(義体)化が進む近未来、脳以外の全身を義体化した主人公が自らの魂のありかに疑問を覚える「ゴースト・イン・ザ・シェル/攻殻機動隊」。

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