バイオ、ネット強化、統治改革…ソニー元会長、出井伸之さん死去

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出井伸之氏=東京都千代田区で2012年10月9日、中村藍撮影
出井伸之氏=東京都千代田区で2012年10月9日、中村藍撮影

 2日死去したソニー(現ソニーグループ)元会長兼CEO(最高経営責任者)の出井伸之さんは、インターネットの普及を見据えながらデジタル分野やエンターテインメント事業などを推進し、現在の同社の基礎を作った。経営体制の変革を断行し、事業とともに社内のグローバル化も進めた。

 音響事業や広告宣伝などを担当し、1995年に常務から社長に抜てきされた。パソコンの「バイオ」や家庭用ゲーム機といったデジタル関連事業などを強化。通信や金融にも幅を広げ、世界展開も加速させた。政府の「IT戦略会議」(首相の諮問機関)の議長も務め、政策面でも日本のIT化を後押しした。松野博一官房長官は7日の記者会見で「我が国で世界最高水準のネット接続環境が整備される礎を築いた。その考えは現政権のデジタル関連政策にも受け継がれている」…

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