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北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故を受け、寒冷地で運航する観光船の救命設備について課題が浮かんでいる。今回の事故現場は海水温が低く、乗客が救命胴衣を着ていても命にかかわる状態に陥ったとみられるためだ。専門家は地域ごとの事情に応じた設備の必要性を指摘している。
カズワンは総トン数が19トンで、20トン未満の「小型船舶」に該当する。沿岸区域を航行する小型船舶の場合、乗船できる最大人数分の救命胴衣に加え、膨張式の「救命いかだ」か「救命浮器(ふき)」を備え付けるよう、小型船舶安全規則で義務付けられている。
このうち水に浮かぶ板状の救命浮器は、ウレタンなどでできた四角形のマットが一般的。海上の遭難者は救命胴衣を身に着け、浮器につかまって救助を待つことになるが、通常は胸から下が水につかる状態となるため、海水温が低い場合は早急な救助が不可欠だ。
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