第33期女流名人戦三番勝負で藤沢里菜女流名人(23)に2連敗し、惜しくも史上最年少でのタイトル獲得はならなかった仲邑菫二段(13)。しかし、女性棋士実力ナンバーワンの藤沢に「改めて(仲邑の)厳しさを感じた」と言わしめるなど、実力の片りんを大舞台でも見せた。関係者も「タイトル戦はいい経験になったと思う。近いうちにタイトルを獲得するはず」と期待を寄せる。
仲邑は2019年4月プロ入りし、21年1月に日本棋院関西総本部から東京本院に移籍。その後、成績が大幅に伸びる。女流立葵杯で4強に入ったほか、史上最年少の12歳2カ月で棋聖戦Cリーグ入りするなど躍進。昨年1年間は通算43勝18敗と全棋士中3位の好成績を上げた。デビュー前から仲邑を知る本因坊文裕(32)=井山裕太九段=は「東京に移籍したことが大きい。同じ世代のライバルがたくさんいて、切磋琢磨(せっさ…
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