北京冬季五輪代表選手 最も多く輩出している大学1位 早稲田大
- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
冬季オリンピックの北京五輪が2月20日、閉幕した。日本は前回の平昌大会の13個(金4、銀5、銅4)を上回る冬季五輪史上最多の18個(金3、銀6、銅9)を獲得した。
今大会の出場選手は計124人で、うち現役22人も加えた大学出身者は82人(短大1人を含む)だった。表の通り、早稲田大出身者が18人と群を抜いて多く、日本大8人、中京大6人、日本体育大と法政大の5人、東海大4人が続く。
メダリストで見ると、計4個(金1、銀3)を獲得したスピードスケート・高木美帆は日体大出身。前回大会でも3個(金1、銀1、銅1)のメダルを獲得しており、合わせて7個のメダルは夏冬を通じて日本女子で最多記録になった。
大技を次々と決めたスノーボード・男子ハーフパイプ金の平野歩夢は日大出身。弟の海祝は日大在学中だ。
個人と団体で銅メダル2個のノルディック複合・渡部暁斗は早大出身。渡部はソチ、平昌両大会で銀2個を獲得しており、日本男子として冬季五輪最多の4個のメダルを獲得したことになる。渡部と共に団体で28年ぶりのメダル獲得に貢献した弟の善斗、山本涼太、永井秀昭の3人も早大で、複合や距離などのスキー競技が伝統的に強い。
複数メダル獲得者では、フィギュアスケート個人と団体で、それぞれ銅を獲得した宇野昌磨(中京大)と坂本花織(神戸学院大)も忘れてはならない。2人とも現役の大学生だ。このほかの現役大学生メダリストとしては、同競技団体メンバーの樋口新葉(明治大)、スピードスケート男子500メートル銅の森重航(専修大)がいる。
ちなみに、中京大出身者は以前からフィギュアスケートに強く、団体メンバーで「りくりゅう」の愛称で親しまれた木原龍一と三浦璃来のペアも同大学で、三浦は在学中だ。フリースタイルスキー男子モーグル銅の堀島行真も中京大出身だ。
このほか、涙と笑顔が印象的だったカーリング女子銀のメンバーである吉田夕梨花は東海大、鈴木夕湖は旭川高専から北見工業大というリケジョだ。鈴木のような国立大出身者では、スピードスケートの小平奈緒、小島良太、一戸誠太郎が信州大出身、フリースタイル女子モーグルの星野純子が新潟大出身だ。
次回大会はイタリアのミラノ、コルティナダンペッツォの2都市で2026年に開催される。近年、スポーツ健康科学分野での研究が進んでいる。この系統の学部を開設する大学も増えており、科学的トレーニングを積んだアスリートの活躍が、今後ますます増えることだろう。【中根正義】