上戸彩さん「完璧な母にはならない」　「となりのチカラ」出演

　現在放送中のドラマ「となりのチカラ」（テレビ朝日系、木曜夜9時）で、俳優の上戸彩さん（36）が主人公の妻を演じている。上戸さんといえば、「半沢直樹」（TBS系）では夫を笑顔で支える妻を、「昼顔」（フジ系）では不倫に走る妻を演じていずれも大きな話題になった。一方、私生活では夫のHIROさん（EXILE）との間に生まれた2児の子育て中。家庭に仕事に、どのようにバランスをとっているのだろうか。【大沢瑞季/学芸部】

今回の「妻」は？

　ドラマでは、夫の中越チカラ（松本潤さん）がマンション内の虐待や介護の問題といった“事件”を目撃して解決に乗り出そうとするが、優柔不断な性格のため二の足を踏んでいる。上戸さんの役はチカラの妻、灯（あかり）で、何かと首を突っ込もうとする夫をいさめつつ、いつしか自分も前のめりになっている。

　灯はアパレルショップの店長で、夫婦の間には12歳の娘と10歳の息子がいる。「常にバタバタ家事に追われていて、『もう夫に振り回されたくないのに』と思いながら、結局いいパスを与えてしまうんです」と語る。

　コロナ禍の今、他人との触れ合いをある程度は避けざるをえない。そんな風潮の中、視聴者はどう感じるのか、気になるという。「一見コメディードラマに見えるけど、隣人が抱える問題はものすごく重いんです。自分だったらどうするか、チカラ君の答えは果たして良かったんだろうか、など人それぞれの見方があると思う。ドラマを見て、チカラ君みたいに、人のことを自分ごとのように考える人が増えたらいいな、と思います。大きなお世話と取りがちな世の中ですけど、根本的な思いをちゃんと酌み取って、受け取れる人間がたくさんいたらいいな」

　灯の姿は、「半沢直樹」で演じた妻・花と似通っているようにみえる。「半沢」では「倍返しだ！」のセリフがブームになるほど「戦いに明け暮れた」夫。帰宅してグチをこぼす姿を見て、花が激励し支えていた。

　そんな描かれ方について、当時ツイッターなどで「前時代的だ」と批判する声があった。上戸さんはどう感じていたのだろうか。

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