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体操ニッポンのエースとして長年、代表を支えてきた内村航平(33)=ジョイカル=が現役引退を表明した。オリンピック男子個人総合2連覇の「キング・オブ・ジムナスト(体操の王者)」は日本の体操界に何を残したのだろうか。引退が発表された11日、2004年アテネ五輪男子団体総合金メダリストの2人に話を聞いた。
「引退を想像させない強さだった」。朝日生命体操クラブの塚原直也総監督(44)は内村の現役引退の知らせを受けてこう語った。
内村の憧れの選手だったことで知られる塚原さんと、アテネ五輪当時、日本のエースだった冨田洋之・順大コーチ(41)。2人がそろって内村の一番印象に残る演技として挙げたのが、16年リオデジャネイロ五輪の個人総合の鉄棒だ。最大のライバルだったオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)に0・901点差と離されて迎えた最終種目。内村は高難度の手放し技を次々に決めると、最後は完璧な着地を見せた。着地がぐらついたライバルの演技もあり、逆転で金メダルを手にした。
冨田さんは「圧倒的な強さを誇っていた当時の内村にとって…
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