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第24回全国高校選抜ラグビー

第24回全国高校選抜ラグビー大会(3月25日~31日)の特集ページです。公式サイト「HANAZONO LIVE」で全試合をライブ配信します。

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消した名門「神戸製鋼」のチーム名 ラグビー新リーグに挑む決意

記者会見で新たなチームのロゴやジャージーを発表するコベルコ神戸スティーラーズの橋本大輝主将(右から4人目)ら選手たち=神戸市で2021年10月4日午後5時1分、長宗拓弥撮影
記者会見で新たなチームのロゴやジャージーを発表するコベルコ神戸スティーラーズの橋本大輝主将(右から4人目)ら選手たち=神戸市で2021年10月4日午後5時1分、長宗拓弥撮影

 2022年1月、ラグビー界に新たな一ページが刻まれる。トップリーグ(TL)を刷新した新リーグ「ジャパンラグビーリーグワン(リーグワン)」が開幕するのだ。ラグビー担当として取材を続ける中で、私は屈指の名門・神戸製鋼が下した決断に驚いた。チーム名から企業名や「神鋼」を消したのだ。その理由を探ってみると、チームが新リーグに懸ける決意と覚悟が見えてきた。

「企業スポーツ」から「市民球団」へ

 「神戸製鋼……あっ、コベルコ神戸スティーラーズが強いと神戸の町も盛り上がると思う。ラグビーで結果を残して盛り上げたい」

 10月にあったチームの新体制発表の記者会見。5季ぶりに主将に就任したFW橋本大輝(34)は決意を述べる際、思わず旧チーム名を口にした。チームの正式名を「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」から「コベルコ神戸スティーラーズ」に衣替えしたばかり。ちなみに「コベルコ」は神戸製鋼グループの統一ブランド名で、「スティーラーズ」はチームの愛称である。

 リーグワンでは、地域密着を掲げるために本拠地をチーム名に加えることが条件となった。1部リーグの12チームではヤマハ発動機の100%子会社となった「静岡ブルーレヴズ」を除き、「企業名+愛称+地名」といったチーム名を採用している。一方、神戸製鋼は企業名を入れることをあえてやめたという。その背景を、チームディレクター(TD)の福本正幸さん(54)は、こう説明する。「今までは神戸製鋼ラグビー部として企業スポーツの側面が強かったが、新リーグでは市民球団として、より『神戸』を押し出そうということです」

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