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模擬裁判員・記者が体験

 長野地裁はこのほど報道を通じて裁判員制度への市民の理解を深めようと、架空の事件を題材にした模擬裁判員裁判を開いた。記者(24歳)も裁判所から誘いを受けて参加してみると、評議を通じて多様な価値観の人々と意見を交わす制度の意義が浮かび上がってきた。

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模擬裁判員・記者が体験

/上 介護殺人の想定リアルに 被告人役に「同情」 /長野

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長野地裁で開かれた模擬裁判員裁判=同地裁で2021年11月10日、皆川真仁撮影
長野地裁で開かれた模擬裁判員裁判=同地裁で2021年11月10日、皆川真仁撮影

 長野地裁(岸日出夫所長)はこのほど報道を通じて裁判員制度への市民の理解を深めようと、架空の事件を題材にした模擬裁判員裁判を開いた。記者(24歳)も裁判所から誘いを受けて参加してみると、評議を通じて多様な価値観の人々と意見を交わす制度の意義が浮かび上がってきた。

 国民の中から選ばれた裁判員が殺人などの重大な刑事裁判に参加する裁判員制度。記者生活1年半で多くの裁判を傍聴してきたが、裁判員裁判を取材した機会は片手で収まるほど。「仕事や家事を犠牲にしてまで、素人が審理に参加する意味があるのだろうか。法の専門家だけで決めた方が良い判断を下せるのではないか」。模擬裁判に参加するまでの記者は少なからず疑念を抱いていた。

 参加したのは、記者を含めて県内の報道関係者4人と、県内在住で裁判員経験があるパート従業員の40代女性と公務員の30代男性。記者は地裁からの提案を受け、謎に包まれた裁判の裏側を知りたいと、審理に加わった。

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