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アフガン政権崩壊 急襲、タリバン周到 地方経済・権力者囲い込み

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 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる15日の首都カブール制圧は、全34州ある州都の一つが初めて陥落してからわずか9日後のことだった。そのスピードは国際社会に衝撃を与え、旧タリバン政権時代の恐怖政治の復活にも懸念が広がる。

 「主要都市が1週間で陥落した。予想外に迅速で比類のない勝利だ」。ロイター通信によると、タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、ビデオ声明でこう誇った。一方、政府軍側は前線で孤立し、十分に抵抗できないまま撤退するケースが相次いだ。

 その要因の一つと指摘されるのが、アフガン空軍機の補修や整備を担ってきた米国の契約業者が、米軍撤収開始とともにアフガンから退き、空軍機の運用が滞ったことだ。前線基地に補給ができないことが増え、部隊の孤立を招いた。また、米軍を欠いた政府軍の作戦立案能力を疑問視する声もあった。

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