こなきじじい伝説、生き残るための知恵? 徳島・三好「妖怪村」

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児啼爺の石像と石碑=徳島県三好市山城町上名で2021年7月27日午後0時18分、岩本桜撮影
児啼爺の石像と石碑=徳島県三好市山城町上名で2021年7月27日午後0時18分、岩本桜撮影

 徳島県西部の山間部にある三好市山城町(旧山城町)には、漫画家、故水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する「児啼爺(こなきじじい)」をはじめ、数々の妖怪話が残る。地域住民は、地元の妖怪話を後世に残して地域活性化につなげようと、妖怪にまつわる観光スポットを整備したり、イベントを開催したりと奮闘している。地域にとって妖怪とはどういう存在なのか。町を訪ねた。【岩本桜】

 「人間の皆さん、こんにちは。妖怪村へようおいでくださりました」。道の駅大歩危(三好市山城町上名)にある「妖怪屋敷と石の博物館」に入ると、訪れた「人間」を歓迎するアナウンスが流れてきた。地元住民で作る団体「四国の秘境 山城・大歩危妖怪村」などの働きかけで、元々あった石の博物館を改修して2010年に開館した。屋敷には、妖怪の像約70体が展示されている。地元に伝わる妖怪話を基に、妖怪村のメンバーが姿形…

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