旧日本軍の地下壕跡、バーチャルで体験 防衛省、ツアーに導入

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旧陸軍の地下壕跡を見て回るような気分が味わえるバーチャル体験コンテンツの画面。手前を右に延びる通路に入ってすぐの空間に陸軍大臣室、その奥に通信室があった=防衛省提供
旧陸軍の地下壕跡を見て回るような気分が味わえるバーチャル体験コンテンツの画面。手前を右に延びる通路に入ってすぐの空間に陸軍大臣室、その奥に通信室があった=防衛省提供

 防衛省は1日から、東京・市ケ谷の同省敷地内を巡る見学ツアーに旧日本軍の地下壕(ごう)跡のバーチャル体験を導入する。壕は老朽化で一部しか公開されていないが、ツアー参加者は現地で貸し出されるタブレットで壕全体を見て回っているような気分を味わえる。

 同省敷地内には戦時中、大本営陸軍部や陸軍参謀本部などが集結していた。地下壕はその防空壕として、1941年8月から42年12月にかけ建造された。地下約15メートルの位置に、南北方向に3本の通路が川の字のように延び、東西方向に2本の通路が交差している。

 同省によると、地下壕跡は約20年前まで一般公開していたが、老朽化で休止。耐震や補修工事を進め、2020年8月から同省内のツアールートに加えたが、壕の入り口から限られた区域しか入れない。今回は、ツアー参加者の満足度を高めようと、幅48メートル・奥行き52メートルの壕全体を見られるバーチャルコンテンツを取り入れることにした。

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