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まちおこしや伝統継承、マイノリティー支援など、三重県で活躍する「あの人」にインタビュー。

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自慢のパイ、二人三脚で 洋菓子店「潮騒」店主 中島巨さん(88)久子さん(84) /三重

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中島巨さん(右)と久子さん=三重県志摩市阿児町鵜方の洋菓子店「潮騒」の店頭で=2021年4月27日、尾崎稔裕撮影
中島巨さん(右)と久子さん=三重県志摩市阿児町鵜方の洋菓子店「潮騒」の店頭で=2021年4月27日、尾崎稔裕撮影

 「焼き上がったよ――」。奥の調理場から響く声。大型のオーブンが開けば、焼きたてのアップルパイの香ばしい香りが店先まで漂う。終戦後に先代が始めた喫茶店で、自家製のケーキをメニューに載せたのは1956(昭和31)年。洋菓子作り65年を迎えた志摩市阿児町鵜方の「潮騒」は、2代目店主の中島巨さん(88)、久子さん(84)の夫妻が切り盛りする。【尾崎稔裕】

 終戦を1年後に控えた44年、東京生まれの中島さんは、父親らと共に親戚が暮らす鵜方村(現志摩市)へ疎開した。新たな生活の拠点で、父親は芋焼酎の製造、映画館や料理教室の経営など、いろんな商売に手を出した。

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