こけら葺き、技巧身近に 「松樹庵」の屋根修繕 野田 /千葉

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屋根のふき替え工事を終えた野田市の茶室「松樹庵」=千葉県野田市教育委員会提供
屋根のふき替え工事を終えた野田市の茶室「松樹庵」=千葉県野田市教育委員会提供

 野田市の市民会館にある茶室「松樹庵」が、約四半世紀ぶりとなる屋根のふき替え工事を終えた。茶室は外から自由に見学できる。屋根に薄い板を重ねる「こけら葺(ぶ)き」は2020年12月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「伝統建築工匠の技」の一つ。市教育委員会は「県内でも珍しい日本古来の伝統建築法を見て、身近に感じてほしい」と話している。【橋本利昭】

 松樹庵は同市のしょうゆ醸造家、茂木佐平治家が明治初期に建てた木造平屋建ての本格的な茶室で、主屋だった市民会館とともに1997年5月に国の有形文化財に登録された。こけら葺きの屋根が老朽化したため、市は20年12月から今年3月まで約1580万円の予算で97年以来となるふき替え工事をした。

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