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東芝経営問題

東芝が上場廃止した上で経営再建を進めることに。不正会計問題発覚後から続いてきた負の歴史から、脱却できるのでしょうか。

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東芝社長、電撃辞任の裏側 買収もくろむファンド、その視線の先

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東芝=東京都港区で、内藤絵美撮影
東芝=東京都港区で、内藤絵美撮影

 英投資ファンドからの買収提案で揺れる東芝は、急転直下、経営トップの車谷暢昭(のぶあき)社長兼最高経営責任者(CEO)が任期途中で辞任する異例の事態となった。経営トップが事実上解任されて、あらわになった東芝社内の混乱。新経営陣は事態収拾を目指すが、道のりは険しい。

 「今年1月に東芝再生のミッションがすべて完了し、達成感を感じている。激務から離れて心身とも充電したい」。東芝が14日開いた取締役会後の緊急記者会見に車谷氏の姿はなく、司会者が辞任理由を記した車谷氏のコメントを読み上げた。

 成果をあげた上での辞任と印象づけたい車谷氏に対し、車谷氏の事実上の解任に動いてきた永山治取締役会議長(指名委員会委員長)は淡々とこう説明した。「個人的な都合で辞任された」

 東芝再生を成し遂げるため、外部から乗り込んだ車谷氏と、中外製薬名誉会長で、昨年7月に東芝社外取締役に就任して経営を監視してきた永山氏。関係者によると、決定的な亀裂が走ったのは、今月6日に舞い込んだ英投…

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