震災から10年 進歩を続ける「緊急地震速報」何が変わったの?
- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
地震発生時に、強い揺れが来る前に警報を出す緊急地震速報。2007年に始まったが、11年の東日本大震災では、震度が過小に予測されて関東地方に警報が出ず、精度面の課題が表面化した。あれから10年。精度の改良に加え、活用も進んでいる。
緊急地震速報は、最大震度5弱以上と想定される地震が発生した時に、気象庁が震度4以上で揺れそうな地域にテレビや携帯端末経由で警報を流す。基本的な仕組みは、2種類ある地震波の速度の違いを利用している。
弱い揺れの「P波」は秒速約7キロで、英語で「最初の」を意味するPrimaryから名付けられている。一方、強い揺れの「S波」は秒速約4キロ。SはSecondary(2番目の)の頭文字だ。震源近くの地震計がP波を感知し、速やかに警報を出すことで、遅れてやってくるS波の強い揺れへの備えを促す。
地震計による観測網は近年海洋にも拡大。海溝型地震の発生を地上より早く感知できるため、より早く正確な警報が可能になった。
日本の防災研究の拠点、防災科学技術研究所…
この記事は有料記事です。
残り1351文字(全文1791文字)
【時系列で見る】
-
再エネ導入が進まない背景 洋上風力発電は風向きを変えるか
1150日前 -
太陽光バブル招いたちぐはぐな政策 京大教授が語る再エネの未来
1150日前 -
震災10年目前、東松島で見つかった遺体を遺族に引き渡し
1150日前動画あり -
「トモダチ作戦は日米友情の証し」米国防総省報道官が強調
1150日前 -
福島に「よさこいでパワーを」 和歌山のチーム、毎年フェス参加
1150日前 -
福島の子供たちの支えに 自主避難の21歳、カウンセラーの道へ
1150日前 -
東北球児を支えた草の根交流 震災10年、前進続ける高校野球
1150日前 -
「福島に帰りたい」最期まで帰郷願い 避難先の滋賀で語り部活動
1150日前 -
「命の恩人」であり「唯一の形見」だから 私は被災ビルを残した
1150日前動画あり -
震災から10年 進歩を続ける「緊急地震速報」何が変わったの?
1150日前図解あり動画あり -
コロナ禍で増す「在宅避難」の必要性 自宅で10日生き抜く備え
1150日前 -
町唯一のスーパーに1日半密着 10年たった今を聞いた 宮城・女川
1150日前動画あり -
「思い吐き出す機会も必要」福島から避難 京都で支援の女性
1150日前 -
菅直人氏が語る再生エネルギーの可能性「脱炭素を口実にするな」
1150日前 -
福島で被災の中学教諭 中3だったあの日を生徒に伝える
1150日前 -
「災害時こそコミュニケーションを」陸自2佐が見た東日本大震災
1150日前 -
福島第1原発、定義なき「廃炉」10年経ても手探り、遅れる作業
1150日前 -
1000キロ「リレー」し福島帰郷応援 松江に避難の元箱根走者
1150日前 -
海成粘土で陶器スピーカー 津波被害の陶芸家 CFで制作資金募る
1150日前