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タイガーマスク運動

「伊達直人」を名乗りランドセルなどを寄付する「タイガーマスク運動」。きっかけを作った男性の思いとは?

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10年秘話/下 素顔の訴え、行政動かす 「子どもが夢持てる社会に」支援続く

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初代タイガーマスクの前であいさつする河村正剛さん=後楽園ホールで2016年12月、小出洋平撮影
初代タイガーマスクの前であいさつする河村正剛さん=後楽園ホールで2016年12月、小出洋平撮影

 2016年12月7日夜、後楽園ホール(東京都文京区)は約1200人のプロレスファンで埋め尽くされていた。その日予定されていた試合が終わると、プロレスラー「初代タイガーマスク」の佐山聡さんがリングに上がり、1人の男性を招き入れた。

 名前を呼ばれた男性は緊張した面持ちでリングに上がった。「信念を持って子どもたちのためにボランティアをしている、本物の伊達直人です!」。佐山さんから紹介されると、男性は四方を埋め尽くす観客席に深々と頭を下げた。

 前橋市の河村正剛さん(47)。彼こそが、10年のクリスマスの日に、群馬県の中央児童相談所にランドセル10個を「伊達直人」の名でプレゼントし、「タイガーマスク運動」の火付け役となった人物だ。この日、初めてその素性を公表したのだった。

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