連載

週刊テレビ評

報道やドラマ、バラエティーまで5人の識者がテレビを読み解きます。

連載一覧

週刊テレビ評

秋分の日のNHK大相撲中継 俳句挟み情緒高めた好企画=やくみつる

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
照ノ富士の一番で正岡子規の俳句が紹介された場面=9月22日のNHK総合の大相撲中継から
照ノ富士の一番で正岡子規の俳句が紹介された場面=9月22日のNHK総合の大相撲中継から

 初日から両横綱が休場し、荒れる場所となるだろうことは想像していた大相撲秋場所だが、果たして中日を2敗で9力士が折り返すというシッチャカメッチャカの展開。本稿が掲載となる頃にはどのような形勢となっていることやら。

 が、そんな中、出色のNHK大相撲中継となったのが22日秋分の日の中入り後。担当は重鎮、藤井康生アナウンサーと解説に舞の海秀平さん。連休最終日となったこの日は少々趣向を凝らし、放送の随所で正岡子規の俳句を紹介しながらの進行となった。これが漂い始めた秋の気配と相まって、実に心地よい放送となってくれた。

 大相撲に限らず、スポーツ中継の場合、常と違った試みを取り入れると、十中八九しくじると相場が決まっている。

この記事は有料記事です。

残り725文字(全文1034文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月