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人生は夕方から楽しくなる

ベテラン記者が大人ならではの滋味ある話を求め、旬の人と語り合う大型インタビュー。人生が楽しくなるヒントをお届けします。金曜日更新。

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お笑いタレント・ダンディ坂野さん ゲッツ!一筋四半世紀、苦悩越えこれからも

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「一発屋って言われているうちが花かな」=東京都新宿区で、手塚耕一郎撮影
「一発屋って言われているうちが花かな」=東京都新宿区で、手塚耕一郎撮影

 「一発屋」なんて呼ばれるが、実はさまざまな舞台で活躍を続ける息の長い芸人である。最近は東京メトロのCMで話題になった。ラッシュ時の出勤や通学を避けようと呼びかける内容で、キャッチコピーは「ピークを知る男」。すました顔のポスターに思わず「プッ」と噴き出した人もいたことだろう。

 おなじみの決めポーズ「ゲッツ!」は元々、「ゲット・アンド・ウォント」というフレーズだった。米国のコメディーショーの司会者を気取った漫談をする中で、人の心をつかむというつもりで使っていた。ところが「僕って、声が低いうえに、滑舌が悪い。楽屋で耳を傾けていた仲間が『ゲッツ』に聞こえるって笑うんですよ。たくさんの人の心をゲットしたいし、それなら“複数形”にして『ゲッツ』でもいいかなって」

 もちろん、知り合いの外国人からは「動詞の『ゲット』に複数形はない」とバッサリ言われた。だが、面白がって使っていくうち、周囲をわかす個性的なギャグに化けていった。「お笑いって正解がないんですよ。僕は100人のうち1人でも笑ってくれれば、それでいいかなと思うんです。だから自分が面白いと感じたものをやり続けてきただけで……」

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