「笑いたくない気分の方は無理して笑わなくても大丈夫ですよ。自分の感情に素直になってください」
帯広市の帯広厚生病院の一室。「笑いヨガ」の体験会で集まったがん患者とその家族にインストラクターの桜井英代さん(57)が優しく語りかける。「ホッ、ホッ、ハハハ」の掛け声に戸惑いを見せていた参加者も体を動かし、笑い声を上げるうちに自然な笑顔に変わっていった。
「笑いヨガ」は笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた健康体操。道内でも多くのクラブやサークルがあり笑顔の輪が広がっている。7年前、桜井さんもがんを患い、「早ければ余命3カ月」と宣告された。そんな折に出合ったのが笑いヨガだった。改めて自分の体に向き合うきっかけとなり、気持ちが前向きになった。今でも定期的に経過観察のため病院に通っている。
この記事は有料記事です。
残り304文字(全文648文字)