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芸歴25周年を迎えた落語家の桂米紫が、来月4日から25日間におよぶ連続落語会を開催する。コツコツ努力を積み重ねてきた米紫ならではの、意欲的な企画。毎日2席、計50席。ドラマチックな人情噺(ばなし)からバカバカしくて笑える滑稽(こっけい)噺まで、四半世紀の軌跡を一気に披露する。
米紫は1994年、桂塩鯛(当時都丸)に入門。9年目の時、師匠が25周年で25日連続落語会を開催したのを間近に見た。最近まで「自分には無理かも」と考えていたそうだが、地道にネタ数を増やし、集客力も上向きに。手応えを感じ、開催を決断した。
持ちネタ約100席の中から選んだ50席は、一つ一つに思い入れのある多彩なラインアップ。大ネタ「帯久(おびきゅう)」(19日)では、皆に慕われる大店(おおだな)の旦那・和泉屋与兵衛と、同商売の嫌われ者・帯屋久七という主役の2人ではなく、帯屋の番頭が「面白い役」と話す。主人の悪事を知りつつ仕える有能な部下だが、落ちぶれた与兵衛に見せる心遣いには人柄がにじむ。「芝居にするならこの役をやりたいし、映画な…
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