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テレビ最前線

インターネットの普及や若者のテレビ離れで、放送を巡る環境が激変する中、制作現場は変化にどう向き合おうとしているのか。報道、ドラマ、バラエティーの各分野で奮闘する3人が“テレビの最前線”を語る。

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/中 ドラマ 誰もが楽しめる「学びの場」 脚本家・徳永友一

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連続ドラマ「ルパンの娘」でヒロイン、三雲華を演じる深田恭子。次回第9話は9月12日に放送=フジテレビ提供
連続ドラマ「ルパンの娘」でヒロイン、三雲華を演じる深田恭子。次回第9話は9月12日に放送=フジテレビ提供

 インターネットの普及で、テレビドラマを巡る環境も激変した。2000年代からドラマの脚本を手がける脚本家の徳永友一(42)は、ネットで配信されるオリジナルドラマが台頭する中、自らを育ててくれたという地上波テレビドラマへの思いを語った。【聞き手・屋代尚則】

SNSでの反響も意識/展開の緩急を大事に

 --フジテレビ系で放送中の連続ドラマ「ルパンの娘」の脚本を手がけた。同名小説が原作で、泥棒一家「Lの一族」の娘、三雲華(深田恭子)と、代々警察一家の息子、桜庭和馬(瀬戸康史)の許されない恋を描いたコメディーだ。

 ◆今作の武内英樹監督とは、映画「翔(と)んで埼玉」(今年2月公開)でも一緒に仕事をした。おかげさまで映画はヒットしたが、見る人はこういう(コメディーの)テイストを求めていると、映画館に行くことで肌感覚で学んだ。それをテレビドラマでも実現したかった。「ルパンの娘」でも、大人たちが徹底的に真面目に、ばかなことをやることで、人を楽しませることができたらと思った。

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