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花村萬月さん(作家) 闘病中も「書くだけ」 小説誌新連載「対になる人」スタート

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闘病しながら執筆する最新作について話す花村萬月さん=川平愛撮影
闘病しながら執筆する最新作について話す花村萬月さん=川平愛撮影

 昨年10月、白血病を患っていることを公表した作家の花村萬月さん。闘病を続ける中、5月から小説誌『小説すばる』で新連載「対になる人」をスタートさせた。病を得ても衰えぬ小説への思いを聞いた。

 身体に異変が起きたのは、昨年11月に出版した『花折』(集英社)の執筆中だったという。2017年の夏ごろから、少し歩くと息切れや動悸(どうき)がするように。「その年末には、足がむくみすぎてスニーカーに入らなくなってしまい、病院に連れて行かれました。血液検査の結果、赤血球と血小板が基準値の4分の1しかない、白血病だと告げられました」と振り返る。

 昨年9月に骨髄移植を行い、約3カ月入院した。だが、複数抱える連載を休んだのは2回ほど。「頭と指さえ無事ならばできる仕事なので、それほど不便はありませんでした。午前3時に無菌室で原稿を書いていたら、巡回中の看護師に叱られました(笑い)。ただ、放射線治療と、抗がん剤を集中的に点滴されたときは副作用がひどく、執筆は無理でした」

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