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第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会(2022年)の特集サイトです。

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イチロー引退 球児や指導者「教科書となる選手」

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記者会見するイチロー選手=東京都文京区で2019年3月22日午前0時12分、宮武祐希撮影 拡大
記者会見するイチロー選手=東京都文京区で2019年3月22日午前0時12分、宮武祐希撮影

 第91回選抜高校野球大会の開会式リハーサルで阪神甲子園球場を訪れた選手や指導者らからは、「教科書となる選手だった」という声が相次いだ。

 イチローさんも高校時代、愛工大名電(愛知)で背番号1をつけて第63回センバツ(1991年)のマウンドに立った。その姿を、国士舘(東京)の永田昌弘監督(61)はスタンドから見たといい、「球速がありセンスを感じたが、まさかこんな偉大な選手になるとは」と振り返る。自身も愛知出身とあって「あの年齢まで活躍し、誇りです」と語った。

 東邦(愛知)の森田泰弘監督(59)もコーチ時代、地方大会で「鈴木一朗」を目にして将来性を感じたと明かし、「才能はもちろんだが相当の努力の結果、今までの記録がある。彼の姿勢は多くの子どもたちに影響を与えてくれた」と言う。

 イチローさんが大会会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」に出場した経験がある東邦の山田海大(かなた)さん(3年)は、表彰式でイチローさんからメダルを掛けてもらったことを鮮明に覚えている。「オーラがあって格好良かった。小学生の時にバッティングフォームをまねたこともある憧れの選手。今朝引退を知って悲しい気持ちもあるけれど、同じ愛知県民として自分も頑張りたい」と力を込めた。

 小学校時代にプロ野球・オリックスのジュニアチームに所属していた明石商(兵庫)の来田(きた)涼斗選手(2年)は「小さい時からヒーローだった。日米の経験を生かして今後は打撃コーチをしてほしい」と望んだ。

 「日本で最後に打てないまま引退するのも、自分に厳しいイチローさんらしいと思う。私生活でもルーティンをこなし、準備を怠らなかった姿勢はすごい」。イチローさんに憧れて野球を始めた高松商(香川)の古市悠八(ゆうや)選手(3年)はこう感想を語り、「引退は不思議と悲しくない。これからも僕の教科書です」と言い切った。

 同校の長尾健司監督(48)も「守備位置までの全力疾走など、プレー以外にも見習うべきところがたくさんある選手。記者会見も言葉に重みがあった。一つの時代が終わった感じがする」と述べた。【川村咲平、高井瞳、黒詰拓也、潟見雄大】

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