春場所10日目の取組速報

鶴竜、10連勝で単独トップ 魁聖に土

　横綱・鶴竜が危なげない相撲で初日からの連勝を１０に伸ばし、単独トップに立った。平幕・魁聖は小結・逸ノ城との力相撲に屈して１敗。前日まで２敗は７人いたが、逸ノ城と大関・高安の２人が残って勝ち越しを決めた。２連覇を目指す関脇・栃ノ心は大関・豪栄道の注文相撲にはまり、３敗に後退した。

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○鶴竜－千代丸●

左で張って右四つ、左上手の鶴竜がじわりじわりと前に出る。千代丸に主導権を握らせないまま横綱が完勝。魁聖が敗れたため、全勝で鶴竜が単独首位に。鶴竜10勝0敗、千代丸4勝6敗

●栃ノ心－豪栄道○

豪栄道が左に変化。突っ込んだ栃ノ心は土俵際で何とか踏みとどまるも、すぐさま攻められ万事休す。豪栄道が送り出しで栃ノ心を降した。場内は少しどよめいた様子...。栃ノ心7勝3敗、豪栄道7勝3敗

○高安－正代●

高安が体当たりからの突き放し。左のど輪でのけ反らせ、正代を問題にせず。高安が勝ち越しを決める。高安8勝2敗、正代5勝5敗

●御嶽海－松鳳山○

右から張って中に入ろうとする松鳳山、下から当てがってしのぐ御嶽海。御嶽海が前に出たところをいなして上手を取った松鳳山が、出し投げから中に入って最後は土俵際で寄り倒した。御嶽海は「５番勝てば２桁。気持ちを切り替えて行く」。御嶽海5勝5敗、松鳳山6勝4敗

●玉鷲－千代大龍○

千代大龍が激しい突きでどんどん前に。一気に玉鷲を土俵下へ弾き出した。玉鷲5勝5敗、千代大龍2勝8敗

○逸ノ城－魁聖●

右四つがっぷりのまま土俵中央でしばらくこう着状態。逸ノ城が上手を引いて寄り切り。"200キロ対決"を制した逸ノ城が勝ち越しを決める。逸ノ城8勝2敗、魁聖9勝1敗

○遠藤－荒鷲●

張り差し狙った荒鷲に対して中に入った遠藤。荒鷲に腕を抱えられ振られたが、最後は右上手を取って寄り切る。遠藤5勝5敗、荒鷲1勝9

●琴奨菊－宝富士○

右を固めてぶつかった琴奨菊。左四つから琴奨菊がすくったところを宝富士が逃さず上手を取る。豪快に琴奨菊を転がした。琴奨菊3勝7敗、宝富士2勝8敗

○北勝富士－貴景勝●

北勝富士が低い姿勢から頭でぶつかる。貴景勝の引きについていくと、のど輪まじりの突きで制した。「（今場所初めての連勝に）超うれしい。（足の）テーピングを外してから２連勝です」と北勝富士。北勝富士4勝6敗、貴景勝3勝7敗

○隠岐の海－嘉風●

嘉風はぶつかって左差し。頭を相手の胸につけつつ中に入ろうとしたが、足がもつれたのか左ひざから崩れ落ちた。隠岐の海の勝ち。決まり手は腕ひねり。隠岐の海6勝4敗、嘉風3勝7敗

○阿炎－竜電●

阿炎が強烈な突きで竜電を圧倒。一気に土俵下へ突き出した。阿炎6勝4敗、竜電3勝7敗

○千代翔馬－大栄翔●

大栄翔がもろ手突きからの突き放しで先手。しかし、千代翔馬が組み止めると左四つから問題なく寄り切った。千代翔馬4勝6敗、大栄翔5勝5敗

○輝－大翔丸●

輝はもろ手突きから右差し、左上手。胸をつけてがっちり組むと大翔丸に何もさせず...輝が寄り切りで大翔丸を破る。輝5勝5敗、大翔丸7勝3敗

●錦木－千代の国○

千代の国は突っ張りで錦木を起こすと、相手が前に出てきたところをすかさず引いた。引き落としで千代の国の勝ち。錦木4勝6敗、千代の国6勝4敗

●勢－豊山○

土俵中央、勢がはたいて豊山を転がすも「まげをつかんでいたのではないか」と物言い。協議の結果、勢の反則と判断されて豊山の勝ちに。「流れの途中ではたいてしまって（指が）ひっかかった意識はあった」と勢。勢7勝3敗、豊山7勝3敗

○栃煌山－大奄美●

立ち合い、大奄美が左に動く。突っ込んだ栃煌山は急いで反転、土俵際に追い込まれながらも、攻める大奄美を冷静にはたいた。栃煌山4勝6敗、大奄美7勝3敗

○蒼国来－琴勇輝●

琴勇輝のもろ手を防いで組み止めた蒼国来、左四つから機を見て投げ技に。琴勇輝は踏ん張れず、ごろんと転がってしまう。蒼国来4勝6敗、琴勇輝0勝9敗1休

○石浦－妙義龍●

左に動きつつ左上手を取った石浦。くるりと回り込んで優位な体勢になるとそのまま寄り切った。石浦の勝ち。石浦5勝5敗、妙義龍4勝6敗

●英乃海－朝乃山○

立ち合いすぐに朝乃山が左上手をがっちり引く。土俵際で英乃海に粘られたが、最後は右も差して上手出し投げ。朝乃山が危なげない相撲で英乃海を降した。英乃海2勝8敗、朝乃山6勝4敗

●碧山－豪風○

もろ手突きから引いた碧山。再び前に出たが、豪風に左に動かれはたきを食らう。碧山は残せずそのまま土俵を割ってしまった。碧山7勝3敗、豪風8勝2敗

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【取組表】

※表内の○…勝／●…負／□…不戦勝／■…不戦敗