NAFTA

「大きな改善を」米通商代表、再交渉へ強気

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NAFTA3カ国の主な交渉スタンス
NAFTA3カ国の主な交渉スタンス

 【ワシントン清水憲司】米国とカナダ、メキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を16日、米ワシントンで始めた。トランプ米政権にとって初の本格的な通商交渉で年明けまでの妥結を目指すが、小幅な見直しにとどめたいカナダやメキシコと利害は対立。域内で生産された部品を使えば関税を優遇する「原産地規則」や他国の通貨安誘導を防ぐ「為替条項」が焦点だが、協議次第では日本の自動車メーカーや通商政策にも影響しそうだ。

 トランプ大統領はNAFTAを「最悪の通商協定」とみなし、再交渉が不調なら離脱も辞さない構えだ。協議開始にあたり米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が「協定の微調整に関心はない。NAFTAは多くの米国人を失望させており、大きな改善を必要としている」と貿易赤字削減に強い意欲を示したのに対し、カナダのフリーランド外相は「貿易は(どちらが勝つか負けるかの)ゼロサムゲームではない」と述べた。協議は…

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