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石炭からメタン生成する菌を特定 米科学誌で発表

石炭中の成分「メトキシ芳香族化合物」から直接メタンを生成する菌の顕微鏡写真(下の白いスケールは1.5マイクロメートル)=産業技術総合研究所提供
石炭中の成分「メトキシ芳香族化合物」から直接メタンを生成する菌の顕微鏡写真(下の白いスケールは1.5マイクロメートル)=産業技術総合研究所提供

 他の微生物の力を借りずに、石炭から直接天然ガスの主成分であるメタンを作り出す菌を初めて特定したと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究チームが米科学誌サイエンスで14日発表した。シェールガスに次ぐ新たな資源として世界各地で石炭層内のメタン開発が進む中、メタン生成を加速させる技術開発の一歩として期待される。

 メタン生成菌はこれまで150種以上見つかっている。だが、いずれも他の微生物が石炭に含まれる複雑な構造の物質を分解した後にできる水素や二酸化炭素など単純な構造の物質をえさにして、メタンを生成していると考えられてきた。

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