作家・小川国夫

信仰見つめて…未発表「藤枝教会史」発見

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小川国夫
小川国夫

藤枝カトリック教会の歴史を記しながら

 「アポロンの島」で知られる作家の小川国夫(1927〜2008年)が、洗礼を受けた藤枝カトリック教会(静岡県藤枝市)の歴史を書いた未発表の原稿「藤枝教会史」が、小川と交流があった教会の信者の遺品から発見された。小川は宗教を文学の重要なテーマとしており、自らの信仰に確信を求める過程がうかがえる。

 小川研究の第一人者である勝呂奏(すぐろすすむ)・桜美林大教授(日本文学)が、同教会の「聖アンナ教会百年史」(1978年)を編集した信者の遺品の中から見つけた。百年史編集にあたり、この信者は小川から助言を受けており、教会史も小川が渡したとみられる。

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