新幹線50年

泉麻人さんが語る「夢の超特急とガキ大将」の時代

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いずみ・あさと 1956年、東京都新宿区落合生まれ。慶応大学卒業後、東京ニュース通信社に入社し「週刊TVガイド」などの編集を務めるかたわら、「ポパイ」などの雑誌にコラムを書き始める。84年、コラムニストとして独立。近著に「大東京23区散歩」(講談社)、「昭和40年代ファン手帳」(中公新書ラクレ)。
いずみ・あさと 1956年、東京都新宿区落合生まれ。慶応大学卒業後、東京ニュース通信社に入社し「週刊TVガイド」などの編集を務めるかたわら、「ポパイ」などの雑誌にコラムを書き始める。84年、コラムニストとして独立。近著に「大東京23区散歩」(講談社)、「昭和40年代ファン手帳」(中公新書ラクレ)。

 ふりかけの景品のシール収集に東京オリンピックを体感し、雑誌で読んだ「夢の超特急」に胸をときめかせたというコラムニスト、泉麻人さんの少年時代。1964年当時の東京の様子や街の移り変わり、そして全国へと延びていく新幹線の魅力をじっくりと語ってもらった。【聞き手・荒木功/デジタル報道センター】

 −−64年の記憶は。

 東京の小学2年生でした。国立競技場のお膝元の新宿区立小学校だったので、前年の秋の運動会ごろから練習させられて「東京五輪音頭」を踊っていました。開会式はテレビの中継を見ていましたが、ブルーインパルスが飛んでいたので、家を飛び出して200メートルくらい先の床屋さんの前の路地まで行くと、空に五つの輪が浮かんでいました。明確に記憶しています。

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