90年代を代表するスーパーモデルたちがランウェイに再結集。

Culture 2023.09.20

90年代を代表するスーパーモデルたちが手を取りあって、颯爽と「ヴォーグ・ワールド」のランウェイに登場。会場はしばし往時の空気に包まれた。

 

バックステージでのシンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、リンダ・エヴァンジェリスタ。(ロンドン、2023年9月14日)Instagram @lindaevangelistafan_

90年代に活躍したスーパーモデルを描くドキュメンタリーシリーズが2023年9月20日より配信開始される。90年代を席巻したスーパーモデルのうち、引退した後に美容医療の闇を告発する衝撃的な事実を公表して注目を集めるリンダ・エヴァンジェリスタもいれば、うまくイメージを活用しつづけているシンディ・クロフォードクリスティ・ターリントンナオミ・キャンベルもいる。90年代の間ずっと、スーパーモデルとしてランウェイを独占した彼女たちの特徴は常に集団で登場したこと。パーティーでもランウェイでも雑誌でも。集団でいることが自分たちの強みであることを彼女たちは理解していたのだ。

 

 

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堂々とした態度

そんなスーパーモデルたちが再結集した。2023年9月14日、ロンドンで開催されたイベント「ヴォーグ・ワールド」のショーのトリを飾ったのは、ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、リンダ・エヴァンジェリスタだった。手をつなぎ、まっすぐ前を見つめて登場する姿は、当時さながらの堂々とした態度だ。今回は彼女たちを初めて見出したドイツ出身のフォトグラファー、ピーター・リンドバーグの「ファミリー」フォトのようにジーンズ姿での登場ではない。2019年に亡くなったフォトグラファーが捉えた自然な笑顔の彼女たちの姿はもちろん誰の脳裏にもある。しかし今宵の4人は文字通り輝いていた。

ナオミ・キャンベルは大胆な切り込みの入ったアレキサンダー・マックイーンのエメラルドグリーンのタイトドレス。シンディ・クロフォードはヴェルサーチェの透け感のあるドレス。クリスティ・ターリントンは金色に輝くフェンディのロングドレスで彫刻的な効果を最大限に生かした。リンダ・エヴァンジェリスタもキラキラ輝くメタリックなヴァレンティノのケープドレスで登場した。ファッションコードを今も完璧に操る彼女たちは伝説的な存在であり続ける。

text: Sabrina Pons (madame.lefigaro.fr)

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