ライター : ☆ゴン

アイゴとは?鋭いトゲで毛嫌いされる魚!

青森から南の各地沿岸に広く分布し、特に温暖な太平洋沿岸近くの岩礁を中心に回遊しています。温帯から熱帯域にいるスズキ科の仲間で、本州から九州までのアイゴはほぼ1種類のみですが、沖縄には熱帯性のシモフリアイゴが生息。

平たく木の葉のような体形をしていて、成魚で体長が平均25cm前後、大きいもので30cmほどになる魚です。雑食性ですが、稚魚のときから海藻を主食としていることから、藻場が群生する岩礁域を特に好みます。

毒のある鋭いトゲが刺さるとかなり痛い!

アイゴの背びれと腹びれ、尾びれ近くの尻びれには太くて鋭いトゲがあり、それぞれに毒を持っています。致死性の毒ではありませんが、刺されると数日から数週間ほど痛みが続くほどの強さです。

釣りをする人はもちろんのこと、漁の網によく入っているため漁師にも嫌われる雑魚で、特定の地域以外では食べる習慣がないとされます。

アイゴの名前の由来とユニークな地方名

アイヌ語で矢を「アイ」魚を「ゴ」ということから、矢のようなトゲを持つ魚として「アイゴ」と名付けられたとする説や、藍色の体色から藍子と呼んだとする説など、諸説あり定かではありません。

関西のアイや島根のアイノウオ、長崎のヤノウオなどは、元の名から派生した地方名。渋紙のような体皮から和歌山のシブカミ、トゲが痛いことから富山のイタイタなど、変わった呼び名も見られます。

アイゴはおいしい?どこで食べられるの

アイゴを食べるのは西日本の一部地域だけ

毒を持つトゲのせいで取り扱いが厄介なだけでなく、磯の匂いが強いことから食用としても敬遠される魚です。そのため関東をはじめとした、ほとんどの地方では認知度が低く、市場での流通はおろか食べる文化さえないとされます。

しかし下処理をしっかりして磯臭さを除けば、透明感のある上品な白身がおいしいと評判。西日本の一部の地域では珍重され、特に沖縄ではシモフリアイゴがよく獲れることから、家庭の食卓に欠かせない魚として人気があります。

沖縄の魚料理と瀬戸内で珍重する食べ方

沖縄ではアイゴの仲間であるシモフリアイゴを、いろんな料理に利用します。稚魚を塩辛にしたスクガラスを島豆腐にのせたり、小型のものは酢締めや唐揚げなどに調理。成魚は島マースと呼ばれる塩と、泡盛、水だけでマース煮にするのが定番です。

また兵庫や岡山、香川などでは、産卵前の魚卵や白子がおいしいと高値で販売され、磯臭さの元でゼンマイと呼ばれる内臓が、珍味として好まれています。徳島や和歌山では、開いて干物にしたものが人気ですよ。
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