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“くまのプーさん”が実写化! ユアン・マクレガーが語る『プーと大人になった僕』

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ユアン・マクレガー

世代を超えて愛され続ける人気キャラクター“くまのプーさん”を実写化した映画『プーと大人になった僕』が9月14日(金)から公開になる。人気俳優ユアン・マクレガーが大人になったプーの親友、クリストファー・ロビンを演じた本作は、かつて絵本やアニメーションを通してプーや仲間たちと共に過ごし、クリストファーと同じように大人になった観客の心に響く作品になった。マクレガーは大人になったクリストファーが家族との関係に悩み、改善しようと努力する姿に惹かれたという。

かつて、少年だったクリストファー・ロビンは“100エーカーの森”と呼ばれる場所で、ハチミツが大好きなくまのプーや仲間たちと大冒険を繰り広げたが、時が経ち、現在のクリストファーはロンドンで妻と娘と暮らしている。仕事に追われている彼は家族と過ごす時間が少なく、勤めている会社の部署もピンチに。仕事でも家庭でも問題を抱えた彼の前に、突然、プーが現れる。

本作は、英国人作家A.A.ミルンの執筆した『くまのプーさん』シリーズの“その後”を描いた作品だ。子どもの頃にはミルンの本を読んでもらって育ち、「僕の子どもたちにも読んであげていた」というマクレガーは「ミルンが執筆したクリストファー像を見つめるところから本作の作業が始まった」と振り返る。ミルンの書籍は、彼の息子のために書かれたもので、親が子に読み聞かせている体裁をとっている。「だけど僕が演じたのはあくまでも“かつて森の仲間たちと一緒にいたクリストファー・ロビン”なんだ。プーは想像の生き物でもないし、イマジナリーフレンド(空想上の友だち)でもない。プーは目の前に本当に存在する仲間だと思って演技をしているから、みなさんも映画を観るときはプーや仲間たちを“本当に存在しているもの”として楽しんでほしいな」

プーとクリストファーは遠く離れて暮らしていたが、本作でついに再会する。古い友人との再会は、ただ懐かしいだけでなく、かつての“自分の一部”に会ったような気分にさせてくれるものだ。「そうだね。その通りだと思う。さらにふたりの間には“無条件の愛”が存在しているんだよ。それに僕がミルンの本を読んでいて面白いなと思ったのは、クリストファーは少年なのに、プーや森の仲間たちの“父親的”な存在になっていること。物語の中で何か問題が起こると、プーたちは“クリストファーにいえば解決してもらえるよ”っていうんだ。でも、よく考えてみると、この本は父親であるミルンが息子に読み聞かせている物語なのに、物語の中で息子はプーたちの“父親”になっているんだ(笑)。そこが面白い部分だよね」

ミルンの書籍の中で少年クリストファーは、プーたちの“父親的”存在だったが、この映画に登場するクリストファーは年齢を重ねて本当の父親になっている。学校を出た彼は、愛する女性に出会って結婚し、子どもが生まれることを知る。しかし、彼は第二次世界大戦に行くことになり、生まれた娘が3歳になるまで戦地にいたため、クリストファーと娘の間には“距離”がある。「彼は戦争を経験し、人間の生死を目撃し、終戦後は何とかして日常に戻らなければならないのに、家族との間に距離ができてしまっているんだ。もうひとつ僕がずっと頭の片隅においていたのは、当時の父親像だった。1940年代と現在では“お父さんのイメージ”はきっと違うと思うんだ。ちなみに僕の父は1941年の生まれだから、演じながら自分の父のことをよく考えていたよ。僕の予想では、当時は現在ほどは父親というものが、子どもと密接に関わりあわなくてもいい時代だったはず……そんなことを考えながら演じたよ」

時が経ち、大人になったクリストファー・ロビンは仕事でプレッシャーを感じ、プーや森の仲間たちの“父親的”存在だった頃のことも忘れ、愛する娘の“父親”としても問題を抱えている。ところが彼はプーとの再会を機に再び“100エーカーの森”を訪れ、大人になって忘れかけていた心を取り戻し、幼少期のマインドに戻るのではなく、大人として、父親として前へ進むために奔走する。「僕がこの物語に魅了されたのは、クリストファーが娘との間に距離ができて、ちゃんとつながれていないことを自覚して、娘と仲良くなりたいと努力する部分なんだ。それはもしかしたら、先ほど話した1940年代の典型的な父親像からは離れてしまうかもしれない。でも僕はそんなクリストファーがいいと思ったんだよ」

プーと再会したクリストファーは何を取り戻し、何を新たに見つけるのだろうか? 本作はどんな年齢・状況の人であっても、それぞれが自身の“大切なもの”を取り戻し、新たに見つけられる映画になっている。

『プーと大人になった僕』
9月14日(金)より全国公開

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