SEO対策に効果的なカテゴリー分けとは?具体例とあわせて解説

SEO対策に効果的なカテゴリー分けとは?具体例とあわせて解説

Shumpei Suzuki

Shumpei Suzuki

カテゴリー分けを適切に行うことで、ユーザーやクローラーがサイト内を回遊しやすくなったり、ユーザーが欲しい情報を見つけやすくなり、SEOに良い評価を与えると言われています。

では、具体的にはどのようなカテゴリー分けがSEOで評価されるのでしょうか。

今回は、オウンドメディアやブログを運営する上で知っておきたいSEOで効果的なカテゴリー分けについて解説します。

 

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カテゴリーとは

Webサイトにおけるカテゴリーとは、同じテーマごとに記事を分類したものを指します。複数のページをテーマごとにグループ分けしていくようなイメージをするとわかりやすいでしょう。

Webサイト上で視覚的にカテゴリーを分けるのと同時に、URLでもわかるようにサブディレクトリで分類していくのが一般的です。

ドメイン 大カテゴリ 中カテゴリ
https://food.jp/ /fruits /apple
/orange
/pearch
/vegetable /lettuce

カテゴリー分けがSEO対策に与える影響

カテゴリー分けはユーザビリティを左右する

SEO対策においては、ユーザビリティ(使いやすさ)がサイト評価に大きく影響します。ユーザビリティを左右する要素はたくさんありますが、カテゴリー分けも重要な要素の一つです。

適切なカテゴリー分けを行えば、記事の関係性やWebサイトにおける位置づけも理解しやすくなり、ユーザビリティの向上が期待できます。従ってSEOにおいても良い効果が期待できると考えられます。

カテゴリーページの作成も重要

カテゴリーページとは、そのカテゴリーに属する記事を一覧にしたページのことです。このページがあることで、ユーザーはカテゴリごとに新着の記事を確認することができます。

もしこのページがない場合、他カテゴリーも含む記事一覧ページなどから自分が欲しい情報を探さなくてはなりません。記事数が少ない立ち上げ初期のオウンドメディアであれば探しやすくても、数十〜数百もある記事の中から自分が欲しい情報を探すのは大変ですよね。

また、カテゴリー内の記事の品質がよく情報も網羅できている場合、カテゴリーページ自体が上位概念のビックキーワードで上位表示する場合もあります

例えば
Webデザインに関する記事をまとめたカテゴリーページが、「Webデザインとは」「Webデザイン」などのキーワードで上位表示するなど

以上の点から、カテゴリーページを作成することも、SEO対策においては重要だと言えます。

カテゴリーで分類できない場合はタグを利用するのも有効

カテゴリー分けと似たものにタグがあります。タグづけを行うことで、そのタグに紐づいた記事を一覧で表示させたり、関連記事としてブログ内に表示させたりすることができます。

カテゴリーで分類しきれない記事や別カテゴリーの記事を横串で関連づけたい場合などは、タグを利用するのも有効です。

SEOで効果的なカテゴリー分けのコツ

ユーザーの視点に合わせた階層構造を意識する

階層構造の例

階層構造とは、上記のように大カテゴリーから中カテゴリー・小カテゴリーといったように、大きいものから小さいものへ階層を作っていくことをいいます。
 

階層構造の例2

例えば食べ物を階層構造にすると、大カテゴリにはフルーツや野菜がきて、フルーツの中にりんご・みかん・ももなどがきます。

カテゴリー分けを考えるときは、ユーザー視点で迷いがなく欲しい情報に辿り着きやすいように設計しましょう。

ポイント:論理的に考えることが大切!
カテゴリーを設計するときは、論理的な考えをもとに設計することで、ユーザーが欲しい情報に辿り着きやすくなります。ダブりや漏れがないカテゴリー分けを意識しましょう。

設計したキーワードを中心に考える

オウンドメディアやブログを運営していくのであれば、SEOで上位表示させたいサービスに紐づく上位概念のトップキーワードがあるかと思います。

例えば
  • 転職支援会社で、求職者に対して情報を発信していくオウンドメディアなら”転職”
  • MAツールを販売する会社なら、”MA”など

※どれくらいの粒度のキーワードを選ぶかは、リソースや競合他社の状況を踏まえて決定します。※上位概念のトップキーワードが複数ある場合は、それを大カテゴリーとして設定します。このとき、漏れやダブりがなく、かつカテゴリー同士の粒度があったカテゴリーを設定するように意識してください。

実際にカテゴリー設計を行うときは、このようなトップキーワードを中心に考えていくことをおすすめします。SEOのことを考えず発信していきたいテーマ別でカテゴリーを決める方法もありますが、これだと記事によってカテゴリー分けに迷ってしまうことがあるためです。カテゴリー分けに迷うということは、ユーザーにとっても情報に辿り着きにくい階層ということであり、SEO的によいとは言えません。

また、トップキーワードと関連度の高いキーワードでカテゴリーを構成すれば、トップキーワードに関する情報を網羅しているサイトであることが伝わりやすくなります。

例えば
カテゴリーにりんご、ぶどう、ももなどの関連度の高いキーワードをおけばこのサイトはフルーツに関する情報を書いているサイトだとわかりやすくなる

以上の点から、できればトップキーワードを中心にカテゴリー分けをしていくようにしましょう。具体的な決め方は、次項目で解説します。

具体的な決め方

上位表示させたいトップキーワードの、関連キーワードや検索ボリュームを調査してニーズを把握します。

※関連キーワードの調査方法
関連キーワードは、ラッコキーワードからキーワードを入力するだけで無料で調査できます。すでにSEOツールを契約している場合は、それを活用してもよいでしょう。有償のSEOツールの場合、一緒に検索ボリューム数も表示してくれるものもあり便利です。

取得した関連キーワード一覧に目を通し、自社のメディア内で解決できそうなキーワードをピックアップします。

ピックアップが完了したら、すべてをグループ分けでき、かつユーザーが情報に辿り着きやすいようにカテゴリを設定していきます。このときに重要になるのが、先ほど紹介したような論理的な考え方です。

カテゴリが多すぎてもユーザーが迷ってしまうので、大カテゴリーは最大でも5個程度にまとめられると良いでしょう。

ユーザーの属性も考慮しよう

カテゴリー設計を行うときは、ユーザーの属性について考慮することも大切です。扱う商材にもよりますが、ユーザーの属性により明らかにニーズや訴求内容が異なる場合は、属性に応じてカテゴリを分けたほうが、ユーザーにとって利便性が高くなります。

▲様々な脱毛サロンを紹介するオウンドメディアのカテゴリ分け例

例えば、”脱毛サロン”などのキーワードの場合は、女性向けと男性向けといったユーザー属性で分けたほうがよい例の一つです。このキーワードの場合はニーズや市場としては女性向けのほうが大きいため、メインでは女性向けにカテゴリ分けをし、男性向けを一つのカテゴリとして独立させます。

上記のようにする理由はいくつかありますが、一番は大多数である女性ユーザーに合わせたほうがより多くのユーザーの利便性を向上できるためです。また、他にも男性向けは女性向けと比較して市場が小さく、結果として記事数が少なくなってしまうから、という理由もあります。記事数が少ない中でカテゴリ分けをすると、カテゴリ内に紐づく記事が1〜2個程度しかない、といったことになりやすく、使いにくいサイトになってしまいます。

※ポイント:記事を作成するときは一つのカテゴリーを完成させよう
記事を作成するときは、まずは一つのカテゴリーの記事を拡充させていきましょう。SEOにおいては、一つのテーマに対する情報の網羅性も重要な指標です。一つのカテゴリーで書ける記事がなくなったら次のカテゴリーの記事を作成する、といった具合に進めていくことをおすすめします。

分かりづらいカテゴリ分けの例

内容が重複するようなカテゴリになっている

例えば以下のように、内容が重複するようなカテゴリが並んでいる場合です。

○○とは|メリット・デメリット|○○が選ばれる理由

このとき、メリット・デメリットや選ばれる理由は、どちらも同じような内容になるはずです。これはコンテンツを作る側としても内容が重複してしまいますし、ユーザーとしてもどちらに自分がほしい情報が載っているのかわからず迷ってしまいます。

ユーザーにとって馴染みのない言葉になっている

ユーザーにとって馴染みのない言葉を使ったカテゴリ分けも、動向を悪くする要因になります。よくあるのは、社内でよく使われている言葉をカテゴリーにしたら実はユーザーにとって馴染みがない言葉だったということです。

このようなズレは、実際に検索エンジンで検索したり、検索ボリュームを調べることで防ぐことができます。

例えば「Webサイト」を例にみてみましょう。

実際に「Webサイト 制作」などで検索してみると、Webサイトではなく「ホームページ」などがタイトルに入ったコンテンツが上位に入っていることがわかります。

続いてそれぞれの月間検索ボリュームを調べてみます。すると、「Webサイト 制作」は約3,000で、「ホームページ 制作」は約15,000と5倍も違いがあることがわかりました。以上の点から、「ホームページ」のほうがより多く使われている言葉であることがわかります。

※注意点
ただし、”Webサイト”で検索する人と、”ホームページ”で検索する人は、ユーザー像が多少異なることが予想できます。”Webサイト”と検索する人がターゲットとなる場合は、あえてこの言葉を選択するのもありです。

上記を踏まえ、わかりづらいカテゴリー分けになっていないかチェックしてみてください。

まとめ

SEOに効果的なカテゴリー分けについて解説しました。

テクニカルなSEO対策も多く語られていますが、本質はユーザーにとって見やすい・わかりやすく・使いやすいサイトであることです。

今は検索エンジンの精度はかなり高くなっており、ユーザーの使いやすさがサイトの評価に直結します。ぜひこれらを意識してカテゴリー設計を行っていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

よくある質問

カテゴリー分けがSEOに与える影響について、よくある質問を紹介します。

後からカテゴリーを変えるのはだめ?

NGではないですが、カテゴリーが変わることによるリスクを考慮する必要があります。

  • URLが変わることによる流入数の減少(リダイレクト処理は必ず行うようにしてください)
  • 内部リンクで関連性を持たせていた記事のうち一つを他カテゴリに変更した場合、サイト構造が乱雑になる

どうしても変えたい場合は一気にやらず、少しずつテストをして順位に問題ないことを確認しながら行いましょう。

一つのカテゴリー内の記事数はどれくらい必要?

オウンドメディア公開時は、最低でも5〜6記事を目安にしましょう。必要な記事数はキーワードやテーマによって変わるので、競合サイトを分析して目安の記事数を把握することをおすすめします。

カテゴリーページはnoindexにするのか?

基本的にはnoindex(ノーインデックス)にする必要はありません。質のよい記事を公開していれば、カテゴリーページ自体がSEOで上位に表示される場合もあります。
 

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Shumpei Suzuki
Shumpei Suzuki Digital Marketing / Account Planner / 鈴木 舜平(イチロー)

1996年生まれ。大学在学中に個人事業として営業代行を開始。後に教育系スタートアップ企業を立ち上げ取締役に就任。初年度で年間200名が通うスクールへとスケールさせる他、ファイナンス、新規事業、法人提携などを経験し2019年にLIGに入社。顧客のマーケティング支援や広告コンテンツの企画、オウンドメディアの運用支援を行う。「ユーザーの喜びはクライアントの喜びに、クライアントの喜びは我々の喜びに」をモットーに活動中。

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