ボブの時代が長かった高垣さんですが、今は「抜け感のあるミディアムヘアが気分」なのだそう。若い頃から仕事柄「服が素敵に見えるヘア」を考えてきた高垣さんに、自分らしいおしゃれが決まる髪をキープするための秘訣を伺いました。

Profile

高垣麗子 さん

モデル

10代の頃から44歳の今に至るまで、数々のティーン誌・ファッション誌・CM等で活躍を続けてきた人気モデル。近著『わたしの好きのかたち』（光文社）も好評。6歳の女の子のママ。

• Instagram

いい状態で髪をキープできると、おしゃれも気分も上がります

20〜30代は雑誌の仕事で甘いテイストの担当だったので、甘くなりすぎないようにバランスをとるためにもボブスタイルがしっくりきていました。

40代になってファッションもパンツスタイルなどぐっとシンプルになり、この2〜3年はちょっと長めが気分。着物のまとめ髪にもちょうどいい長さです。下のほうは厚みを残して、顔まわりは動きが出るようにレイヤーが入っています。

私の髪は毛量が多くて広がるし、ゴワゴワしていてクセもある。衿足が浮くのも悩みなのでいつもスタイリングには苦戦しているのですが、髪が決まっていないと、服もメイクもすべて台なしになってしまうから、ヘアメイクさんに相談しながら、いかによい状態でいられるかということを常に探っている感じです。

カラーは3週間弱に1回ヘアサロンで、重すぎず明るく見えすぎない、透明感をまとった髪色にしています。

産後は夏だったこともあり、初めての子育てに追われて、気づけば髪も肌もぼろぼろに。ドライヤーも使わないような日々でした。抜け毛も今までになかったことで驚きましたね。

でもあるとき「これじゃだめだ、モデルの仕事が務まらない！」と奮起。自分の入浴は、娘をお風呂に入れて寝かしつけた後にして、セルフケアを欠かさないようにしました。

お風呂でトリートメントをする前はタオルで水気を取ってから塗布し、目の粗いコームでとかしてしっかり行き渡らせて浸透させる、などほんのひと手間ですが、やるのとやらないのとでは全然違うんです。

娘は6歳になり、髪に関しては私よりこだわり派になりました。自分でヘアアレンジをしたり、私の髪も練習台に。今やお風呂も鼻歌を歌いながら娘ひとりで入っています（笑）。

うねりも出てきて、決して扱いやすい髪ではないけれど、今はしばらくこの長さを楽しみたいですし、服を素敵に見せるためにもこれからも肌と同じくらい気を使ってケアしていきたいですね。

Reiko Takagaki

高垣麗子さんのヘアHistory

「バスト上くらいのミディアムレングスで、ヘアカラーもしたことがなかった時代。ケアに関してもブローをするくらいだったかな」

「レイヤーがたっぷり入ったボブスタイルが好評だったので長らくキープ。この髪型で私を覚えてくださった方も多かったように思います」

「雑誌のテイストやトレンドに合わせて、明るい髪色×フルバングスヘアに。濃いめの囲み目メイクも定番でしたね。懐かしい！」

「ぱぱっとできるひとつ結びこそ、トップのボリューム、結ぶ位置などにこだわって、おしゃれっぽさを。後れ毛は指に巻きつけて自然な動きを出すようにしています」

POINT

ヘアオイルとファイバー入りのやわらかいワックスを混ぜて毛先中心にもみ込んだ後、トップの髪をつまんでルーズに散らす。このボリューム感を損なわないように衿足ギリギリで結んでキュッと絞る。

SIDE

トップから後頭部への丸みが重要。太めのコテでざっくりラフに巻いておくと決まりやすい。顔まわりやもみあげは少し残してニュアンスのある後れ毛に。