王者LAFCの米国ケリン・アコスタ選手にインタビュー|米国ニットータイヤがスポンサーに!

-プレスイベント・レポート-
米国ニットータイヤがMLSロサンゼルスFC所属
日系アメリカ人 ケリン・アコスタ選手のスポンサー企業に決定

ケリンアコスタ選手 FIFAワールドカップ カタール2022での活躍に期待!

(写真左から)米国ニットータイヤ会長兼CEOの水谷友重氏、ロサンゼルスFCケリン・アコスタ選手、パシフィックアライアンスグループ社長の佐野吉弘氏。

■米国ニットータイヤとは■
カスタムカー用タイヤなどの開発・製造を手がける米国ニットータイヤは、北米市場を中心に、独創的でクールなパターンデザインと東洋ゴム工業が持つ高い技術力によるハイクオリティなタイヤブランドとして評価されており、国内市場においてもSUV用、ラグジュアリースポーツUHP、コンフォートといった多くのタイヤ商品群を提供している。

9月30日、アメリカ・メジャーリーグ・サッカー(MLS)・ロサンゼルスFC(LAFC)が練習拠点としているThe LAFC Performance Centerで、ロサンゼルスの日系メディアが集まり、同チーム所属の日系アメリカ人選手であるケリン・アコスタ選手へのインタビューを行うプレスイベントが行われた。このプレスイベントは、今夏よりアコスタ選手を応援するスポンサー企業に決定した米国ニットータイヤの主催によるものであり、ロサンゼルスFCとアコスタ選手の協力のもと実現した。

 プレスイベント会場となったのは、LAFCの選手らが日々の練習を行うサッカーフィールドの敷地内にある屋外ラウンジスペース。金曜日の昼下がり、ちょうど練習を終えたばかりのアコスタ選手がメディア陣の前に登場し、笑顔で挨拶した。

 1995年生まれの27歳、テキサス州プレイノ出身。日本人の祖母をもつ日系アメリカ人であるケリン・アコスタ選手。2022シーズンよりコロラド・ラピッズからLAFCに移籍し、チームのウエスタンカンファレンス1位獲得に大きく貢献。MLS CUP2022初優勝を飾り、また11月20日から12月18日まで開催されるFIFAワールドカップカタール2022に出場するアメリカ代表として活躍が期待される注目の選手である。

 LAFCへの移籍と同時にロサンゼルスでの生活をスタートしたばかり。LAの日系社会には馴染みが深いわけではない。そんなアコスタ選手と日系コミュニティの人々を繋ぐべく、立ち上ったのが、コンサルタント会社パシフィックアライアンスグループ社長で、南カリフォルニア大学・経営学部大学院・国際経営学部副所長を務めた佐野吉弘氏であり、佐野氏の思いに賛同した米国ニットータイヤ会長兼CEOの水谷友重氏。この両名の熱い思いとLAFCクラブ側への働きかけにより、この度の日系プレスイベントは実現した。

水谷氏:「我々が長年このアメリカでビジネスを順調に進めてこられたのは、日系人の方たちによる、今までの苦難や努力のおかげです。戦後、戦前、日系人の方たちが差別と戦って、何もないところから作ったその歴史に敬意を表して、私も常日頃から日系社会に何か貢献できないかと考えております。そんな私共に佐野さんが素晴らしいアイデアをくださったんです」

佐野氏:「日系社会に貢献する、日系社会を盛り上げるには、どうしたらよいか・・・。スポーツは世界の人々に愛されているものであり、様々な国や人種を一つにしてくれる尊いものです。スポーツを通してアピールすることによって、日系社会の皆様に元気を届けることができる、人々の交流を深めて社会を盛り上げることができるのではないかと考えました。また、その中心となって社会に大きなインフルエンスを与えてくれるのは、素晴らしいアスリートであり、日本人としてのアイデンティティに誇りをもつ若者、アコスタ選手しかいないと強く感じたのです」。

ケリン・アコスタ選手×Weekly LALALAインタビュー

LAFCがMLS CUP 2022で初優勝!アメリカの王者に!

アコスタ選手が所属するロサンゼルスFCが11月5日、アメリカの王者を決める「MLS CUP 2022」で初優勝を飾った。今季ウェスタンカンファレンス1位のLAFCが対決したのはイースタン1位のフィラデルフィア・ユニオン。序盤からの激しい打ち合いに会場は大歓声のヒートアップ。取っては追いつかれの接戦を展開し3対3の引き分けに。最後はPK戦を制したLAFCが勝利を果たした。

■ケリン・アコスタ
(Kellyn Acosta)
1995年生まれ
テキサス州プレイノ出身
所属:ロサンゼルスFC
ポジション:ミッドフィルダー
背番号:23

■MLS CUP 2022優勝おめでとうございます! 2014年のチーム創設からの初優勝。2022年はどのようなシーズンでしたか。

今季からLAFCチームに参加しています。コーチをはじめチームの皆が温かく迎え入れてくれたことに感謝しています。チームの一員というだけでなく、選手としての僕を尊重し、厚くサポートしてくれたり多くを学ばせてくれる、自然体でのびのびとプレイすることのできる場所です。チームの皆と心を一つにしてMLSカップのトロフィーを手にすることができました!

■アコスタ選手はMLS選手としてだけでなく、FIFAワールドカップカタール2022のアメリカ代表としての活躍が期待されています。アメリカの頂点やワールドカップの舞台で活躍する世界的サッカー選手に登りつめるまで、並々ならぬ苦難やそれを乗り越える努力があったと思います。その原動力はどこから来るのですか。

僕が何か大きな壁にぶち当たった時、それを乗り越える力は、間違いなく僕の家族からもらっています。その強い力は、祖母や両親から大切に受け継いだものなんです。家族は、いつの時でも僕を暗闇から救ってくれて、僕がこの世界で間違った方向へ行かないように道を正してくれる大切な存在です。

Weekly LALALAの取材に答えるアコスタ選手。

■アコスタ選手にとって、ロサンゼルスはどのような場所ですか。今年8月には、リトル東京で開催された「二世ウイークフェスティバル」にも参加されていました。

ロサンゼルスにはこれまで何度も訪れたことはありましたが、今回のように日系やアジアンコミュニティの人たちと親交を持つことは経験したことはありませんでした。というのも自分が生まれ育ったテキサスの地元には日系コミュニティはもとより日本人なんていなかったし、アジア人もほとんど見たことがありませんでしたから、僕の家族以外にはね。ロサンゼルスのような人種が超多様な場所で、日本文化や様々なカルチャーに触れたり、人々と交流を持てる!こんな素晴らしい経験は僕の人生で初めてです。

■ロサンゼルスでは、ご家族とリトル東京を訪れていましたね。

祖母や父と一緒にリトル東京の「Japanese American National Museum」を訪れました。このことは僕の人生にとってかけがえのない思い出にもなりましたが、これまで以上に祖母との絆を深められた出来事でした。
日本人である祖母はアメリカに来てからというものこの50年間、日本の故郷に帰ったことがありません。ミュージアムを歩きながら祖母は、自分の幼少時代のことや、家族のこと、日本からどのようにしてアメリカに来たのか、日本人としてアメリカで歩んできた人生を語ってくれました。それは僕が祖母から初めて耳にすることでした。あらためて、僕は「ジャパニーズアメリカン」であることを誇りに思える瞬間でした。

■おわりに、LALALAの読者にメッセージをお願いします。

日本からアメリカに来られた日本人の皆さん、そして僕と同じように日本人としてアメリカに生まれたジャパニーズアメリカンの方もいらっしゃいます。みんなそれぞれが異文化の中で自分のアイデンティティと向き合いながら一生懸命に人生を歩いています。そこでは、自分が周りの人と同じじゃなければいけないとか、人と違ったら社会のはみ出し者といわれるんじゃないかとか、そんなことは考えてなくてもいい。人と違ったり、ユニークであることこそがクールだと、僕は思います。
そんな異なる一人ひとりがポジティブに愛を伝え合い、人を温かい心で迎え入れること、オープンマインドで周りの人から多くを学ぶこと、そのことが自分の人生を豊かに幸せにしてくれるということを忘れないでほしい。

LAFC

アコスタ選手と日系社会を繋いだエッセイ「Being Japanese-American」

佐野氏と水谷氏がアコスタ選手に目を留めたきっかけとなったのは、インターネット上に掲載されていたアコスタ選手が自身について語った一つのエッセイ。それを読んだ両氏が感銘を受けたことが始まりとなった。

そこには、アコスタ選手自身の生い立ちや、日本人の祖母や家族について、少年期・青年期の苦悩や葛藤、人種差別やレイシズムによる苦しみ、祖母や父と尊敬するコーチからの教え、自身のアイデンティティと向き合い、ジャパニーズアメリカンとしての誇りを持てたことなど、これまでの人生で彼自身が経験したことや感じたことすべてが真っ直ぐに語られている。

祖母は生粋の日本人、父は日本で生まれ10歳まで日本で過ごした。祖父ヘンス・アコスタはメキシコ系でありアイルランドの血も流れている、そんな多様なカルチャーやバックグランドを持つアコスタ選手は、真っ直ぐな瞳で自らのことを「私は、日本人の血が流れている日系アメリカ人です」と言い表す。

生まれ育ったテキサス州プレイノは日系コミュニティやアジアンコミュニティのないアジア人などほとんど見かけない場所だった。「人々は、アジア人に見えない外見の私に、『君が日本人のわけがない』と言いました。彼らに自分の祖母の写真や家族写真を見せても信じてもらえなかったし、中には『君は養子としてもらわれたに違いない』などと言う人もいた。私は、のけ者のような存在として扱われたのです。子どもの頃は、仕事が忙しかった両親に代わって祖母と過ごすことも多かった。日本人である祖母と私を見比べて、学校の周りの生徒たちからは『おまえは、おばあちゃんにぜんぜん似ていない』『おまえはアジア人ではない』とさんざん言い続けられ、しだいに私はみんなの目から祖母を隠そうとするようになりました。恥ずかしいとかではなく、私はただみんなからバカにされることにほとほと疲れてしまったのです」

自分のアイデンティティが何かもわからなくなり、自分を偽るようになった。そんなアコスタ選手に救いの手を差し伸べたのが、アコスタ選手にサッカーを教えたコーチで、ブラジルのレジェンドサッカー選手のZequinha氏の存在だった。「学校でバカにされることに嫌気がさした私に、Zee(Zequinha)は言いました。『他人に言われたことなんて気にするな。自分を曲げてまで、周りに合わせようとしなくていい。君は君自身でいるために立ち上がるべきだ』と」

以来、自らを隠すことを止め、自分を偽って周りに合わせることを止め、祖母には堂々と自分を学校に迎えに来るように伝えた。自分が正しいと思うことや、自分が情熱を注げることに貪欲に向かうようになったという。
「私が自分のアイデンティティを築くまでは、長い道のりでした。それがあったからこそ、このエッセイを通じて私のストーリーを皆さんにお伝えしたいと思いました。アメリカに住むアジア系アメリカ人の皆さんにだけではなく、自分が周りと違うことに悩んでいる人たちにもお話できればと思っています」。

エッセイ『Being Japanese-American』より引用
アコスタ選手のエッセイを読む

みんなで応援しよう!


アコスタ選手のアメリカ代表としての活躍に期待!FIFAワールドカップ 2022
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■開催国:カタール
■開催日程:2022年11月20日(日)~12月18日(日)
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4年に一度のサッカーの祭典。今回の開催国は、カタール。開催日程は、11月20日(日)~12月18日(日)。
ケリン・アコスタ選手がアメリカ代表としてFIFAワールドカップ2022に出場することが期待されています。アメリカチームの第一戦は、11月21日(現地時間)、ウェールズと対戦します。
出場国は全32カ国(カタール、イラン、韓国、サウジアラビア、日本、オーストラリア、セルビア、スペイン、スイス、フランス、ベルギー、デンマーク、オランダ、クロアチア、イングランド、ドイツ、ウェールズ、ポーランド、ポルトガル、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、ガーナ、セネガル、チュニジア、モロッコ、カメルーン、カナダ、メキシコ、アメリカ、コスタリカ)。
本大会はドーハ、ルサイルなどの5都市・8会場で実施される予定。カタールはアラビア半島にあります。コンパクトな都市で8つのスタジアムで大会は行われます。このうち7つがW杯のために新設されました。決勝はルサイル・アイコニック・スタジアムで開催されます。
 
◆◇ 試合日程 ◇◆
ラウンド16: 12月3日~12月6日
準々決勝: 12月9日~12月10日
準決勝: 12月13日~12月14日
3位決定戦: 12月17日
決勝戦: 12月18日

   

   

(11/9/2022)

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