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パンフレット

旅のおすすめ記事最新トレンドから絶対外せない王道まで!熊本の楽しみ方をご紹介します

人と文化が行き交う、魅力いっぱいの図書館

写真:図書館の内観

素敵な建築デザインやカフェ併設、立地、選書…、個性豊かで魅力的な公立図書館が今、増えています。目的地としてわざわざ出かけたい、魅力溢れる図書館3ヵ所を巡ってきました。ゆっくり時間をかけて滞在したいような居心地良い図書館で、本との出会いを楽しみましょう! 雨天時や暑い季節にもオススメです。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、熊本県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。

・不知火美術館・図書館(宇城市)
・荒尾市立図書館(荒尾市)
・菊池市中央図書館(菊池市)
 

美術館とカフェ併設、アートな図書館

不知火(しらぬい)美術館・図書館

熊本県のほぼ中央部に位置する宇城市(うきし)。この旧・不知火(しらぬい)町にある「不知火美術館・図書館」が2022年4月3日にリニューアルオープンしました。なんと、オープン後1ヵ月間だけで、前年度1年間の来館者数を超えたそう。この新しい図書館が宇城市内外から注目を集めています。

もともとこちらは「不知火文化プラザ」という名で美術館と図書館が隣接する文化施設でした。リニューアルに際して、地元の住民へのアンケートで出てきた「カフェが欲しい」「絵本を借りたくても子どもを連れて行きづらい」「子育て層の居場所が地域に少ない」などのニーズにも応えた施設となりました。

写真:図書館の外観

「くまもとアートポリス事業」で建てられた、不知火を象徴する銀色のルーバーによる造形が印象的。この中に、「誰もが創造性を育み発揮する美術館・図書館」をコンセプトにした、訪れやすく居心地良い空間が作られています。365日無休で、図書館は夜21時まで開館しているというのも、嬉しい限り!

写真:図書館の内観
入口から入って右手が図書館ゾーン。以前の内装を生かしつつも、座席などの居場所を増やした空間に。
写真:館内のカフェスペース
「スターバックス」が入っており、BOOK&CAFEスタイルでコーヒーを飲みながら図書を楽しむことができます。
写真:図書館の内観
館内は、この大きな本棚の『門』によって、3つのゾーンに分けられています。手前は雑誌やエンタメ系、児童書などが揃い、BGMもかかっている少し賑やかなエリア。
写真:文芸書が置かれているエリア
その奥のエリアは、文芸書などじっくり読みたい本が並び、じゅうたん敷きでBGMもかかっていません。
写真:学習室
写真:学習室で本を読む人たち

そして最奥には、しんとした学習室。多くの人が、勉強や調べ物、読書に集中しています。このように奥へ進むほどに静かになる空間レイアウトのため、本を楽しく探したい人にとっても、静かに滞在したい人にとっても居心地良い空間となっているのも魅力。

写真:学習室にあるコンセント付きデスク
全館で約170席あり、フリーWi-Fi完備で、コンセントを利用できる席も豊富です。
写真:こども絵本のいえの外観

また隣には、子ども向けの絵本だけを集めた「こども絵本のいえ」が新設されました。建物は、熊本地震の仮設住宅地で使われていた集会所「みんなの家」などを再利用しています。

写真:本を読む親子の姿

館内には約1.1万冊の絵本がそろっています。子ども連れでも周りを気にせず気兼ねなく絵本を選べるようにと、あえて本館と別棟に作られているので、親子でゆっくり絵本選びを楽しめます。

写真:靴を脱いで上がる絵本コーナー

また、靴を脱いで上がるコーナーには、0歳から2歳向けの絵本や布絵本、おもちゃなどがそろっており、赤ちゃん連れでゆっくりくつろげる空間。定期的におはなし会も開催されています。

写真:「マグフォーマー」やままごとセット
「マグフォーマー」やままごとセットなど、テーブルで遊べるおもちゃの貸出もあります。
写真:ウッドデッキと人工芝

ウッドデッキでくつろいだり、柔らかい人工芝のお庭で遊んだりと、いろんな楽しみ方ができる場所です。子ども連れファミリーにとってかけがえのない居場所になっています。

写真:企画展の様子
2022年4月から6月に開催された企画展の様子

また、本館入って左手には美術館も併設。宇城市ゆかりのアーティストを中心に、約450点の作品を収蔵しています。年間3回の企画展など、さまざまな展覧会が開催される予定です。2022年8月13日からは企画展「かなたをよむ:海と空のあいだのP Perceiving PARATOPIA Between the Sea & Sky」が開催予定です。書物や漫画、古典芸能など古今東西のテキストや語りの言葉を猟歩し、創作を行う現代アーティスト中野裕介/パラモデルが、不知火美術館のために構想した新作を発表します。

写真:館内にあるミュージアムショップ
館内にはミュージアムショップも。県内アーティストによる作品などが並びます。

毎月、マルシェやワークショップなどイベントも多く開催され、遠方からも多くの人が訪れる交流拠点ともなっている「不知火美術館・図書館」。自分らしい時間の過ごし方を楽しめると共に、新しい出会いが楽しめるスポットです。

                

スポット情報(2022年7月8日現在)
スポット名 不知火美術館・図書館
電話番号 0964−32−6211
所在地 宇城市不知火町高良2352
営業時間 図書館9:00~21:00、こども絵本のいえ9:00~18:00、
美術館9:00~18:00(土曜は21:00まで)
定休日 なし
駐車場 あり
HP 不知火美術館・図書館サイトはこちら(外部リンク)

ショッピングモール内の図書館は、遊園地もすぐ近く

荒尾市立図書館

熊本県北部、福岡県に接する荒尾市(あらおし)の「荒尾市立図書館」は、2022年に4月に新たな場所へ移転オープンしました。その場所は、なんとショッピングモールの中! 「あらおシティモール」の2階の広いスペースの中に新図書館があります。広さは以前の4倍になったといいます。

写真:荒尾市立図書館の外観

ショッピングモール内に公立図書館ができるのは、熊本では初めて、九州でもまだ珍しいケースです。人気の遊園地「グリーンランド」からも車で約5分の立地。地元の方はもちろん、買い物ついでや、グリーンランドへ遊びに来た帰りにちょっと一息ついたりと、荒尾市外からも様々な人が利用するようになったそうです。

写真:あらお 本の広場
写真:併設されている市立図書館に紀伊國屋書店、カフェ

「あらお 本の広場」として、市立図書館に紀伊國屋書店、カフェ「シアトルズベストコーヒー」が併設した空間となっています。図書館内は、ふた付きのドリンクは持ち込みOK。コーヒー片手に読書を楽しむこともできます。

写真:円形の書架と丸い照明

館内のコンセプトデザインは、シンガポールの設計事務所であるケイニー・タン・アーキテクツによるもの。円形の本棚と丸い照明が印象的です。荒尾市を象徴する荒尾干潟をイメージしたデザインで、書架は潮だまりを、照明は水鳥の群れをモチーフにしているそうです。

写真:館内の様子

本棚はあえて低い造りにし、見通しよく圧迫感のない空間になっています。じゅうたん敷きで静かに移動できて、目的の本にスムーズにアクセスでき、本を探しやすいと利用者にも好評だとか。

写真:座って本を楽しめるスペース
館内の随所には、ゆっくり座って本を楽しめる“居場所”も豊富に作られています。“くつろぎコーナー”にあるドリンクホルダー付きのこの席は、コーヒー片手にゆっくりくつろげますね。
写真:学習室
2室ある学習室をはじめ、館内全体で約250席の座席があるので、調べ物や勉強に集中したい人にも嬉しい環境。全館無料Wi-Fiも完備されています。
写真:デジタルライブラリーコーナー

そして、この新図書館の大きな魅力の1つが、「デジタルライブラリー」コーナーです。手前にあるスタジオは、オンライン学習などにも利用できる「デジタル学習スタジオ」。

写真:タッチパネル式の大型モニター

そしてその奥の広い空間には、タッチパネル式の大型モニターがたくさん配置され、簡単に電子書籍を検索、閲覧できます。電子書籍は約7000点の蔵書数。さらに、荒尾の文化を紹介するマンガや書籍などの閲覧も楽しめます。

写真:おやこのコーナー

子ども向け書籍を集めた「おやこのコーナー」は、一般閲覧室と部屋が分かれているので、子ども連れで来やすい雰囲気。海をイメージした、童話のような空間が広がっています。このコーナー内に子どもトイレや授乳室、オムツ替え台、ベビーカー置き場などもあり、動線も子ども連れ目線に作られています。

写真:船の形をした書架
書架は船の形。本の世界へ冒険に繰り出せそう!
写真:おはなしのへやの外観

四方の壁には小代焼(しょうだいやき)の陶板による海の生き物のモチーフも埋め込まれています。親子でゆっくり絵本を楽しめる「おはなしのへや」周りも可愛いデザイン。

写真:おはなしのへや

靴を脱いで上がる「おはなしのへや」は、ふわふわのクッション床。ベンチもあって、子どもも保護者も居心地の良い空間です。こちらで毎月、おはなし会も定期的に開催されています。

写真:おはなしのへやの壁
「おはなしのへや」の壁を見てみると、塗り壁の中に、干潟に居る生き物や貝が埋め込まれています。1つ1つ見つけていくのも楽しい時間です。
写真:お話の部屋内の洞窟空間
そして、おはなしのへやの奥には、本の”洞窟”空間も…! 探検気分で楽しめて、週末には子ども達で大人気のスポットなのだとか。
写真:荒尾市の郷土資料や文化財の展示

ほかにも、「郷土の部屋」や「みんなのひろば」には荒尾市の郷土資料や文化財の展示もあります。ただ本を読む、借りるだけではなく、館全体から荒尾市が誇る魅力を感じることができる「荒尾市立図書館」。ぜひ、お出かけの寄り道や目的地として訪れたいスポットです。

                

スポット情報(2022年7月8日現在)
スポット名 荒尾市立図書館
電話番号 0968-57-7747
所在地 荒尾市緑ヶ丘1-1-1 「あらおシティモール2F」
営業時間 10:00~20:00
定休日 最終平日
(最終日は土日、祝日の場合は翌平日)
駐車場 あらおシティモール駐車場
HP 荒尾市立図書館サイトはこちら(外部リンク)

川のように連なり成長する本棚に展開される、独自の選書が話題

菊池市中央図書館

明治20(1887)年に、熊本県で初めての公立図書館が作られたという菊池市(きくちし)。それから1世紀以上の時を経て、それまであった公民館内図書室から、平成29(2017)年に新たに「菊池市中央図書館」が作られました。こちらが、普通の公立図書館とはひと味もふた味も違うと、話題を集めています。

写真:菊池市中央図書館の外観
場所は、菊池市生涯学習センター「KiCROSS(キクロス)」内。菊池市中心街に程近く、菊池温泉街や「きくち観光物産館」からも車で数分の場所です。
写真:図書館の内観
中に一歩入ると、館内をぐるりと巡る本棚が目に留まります。木をふんだんに使ったカーブと直線のデザインが美しい空間です。
写真:ブックリバー

こちらの書架は、菊池市を流れる菊池川をイメージしたもの。この「ブックリバー」の起点となる“源流”に子ども向け書籍のコーナーを置き、“下流”になるにつれ大人向けの多彩なジャンルの書籍へと世界が広がっていく…、そんな造りになっています。公立図書館には珍しく、ほとんどの本棚がジャンルで区切られず1つになっているのも、「これまで目に留めなかった未知の本と偶然出会って欲しい」との思いから。ぐるりと歩き回るだけでも、目に留まる一冊一冊を楽しめる空間です。

写真:空間の仕切りや出入り口、座るスペースにもなる書架

本棚であり、空間の仕切りや出入り口でもあり、座って読める居場所にもなる独自の書架デザイン。これから50年、60年と時が経つほどに成長し価値が高まる図書館を目指して作られています。

写真:館内にある書架

この独自の空間デザインはもちろん、選書も特徴的です。約20万冊の蔵書がありますが、多彩なジャンルや新しい書籍を意識して多く揃えています。たとえば、雑誌コーナーもこんなに多彩。一般的な女性誌・男性誌をはじめ、ニッチなジャンルの雑誌まで揃っています。

写真:アートジャンルのコーナー
菊池の育んできた文化をさらに高みへとの思いから、アートジャンルの書籍も豊富です。
写真:ビジネス・起業系コーナーの書架
さらに、ビジネス・起業系の書籍や実用書も、これだけのボリューム! 情報の鮮度が重要なジャンルですが、最新の情報が手に入る環境です。
写真:やさしい日本語の本や外国語の本コーナー

さらにさらに、菊池市に多く住む海外からの実習生など外国人の方に向けた、やさしい日本語の本や外国語の本も充実しています。イベントで日本語講座も開くなど、多文化共生に向けた種まきも取り組みとして行っています。

写真:館長の本棚コーナー

こちらは「館長の本棚」。館長が独断と偏見で選んだ書籍や雑誌がそろうコーナーです。個人的な趣味嗜好も感じられる選書には、思わずニヤリとしています。「なんとなく面白い本と出会いたいな…」という人にはオススメです。

写真:館内の随所にあるメッセージ
写真:館内の随所にあるメッセージ

館内の随所にメッセージ。このように、図書館の思いやスタッフさんの体温を感じられるような選書が、同館が人気を集める大きな理由の1つです。

写真:電源付きデスク
写真:ソファー
写真:本棚の中にある本読みスペース

本棚の中の席、電源付きデスク、ソファーなど、本を楽しめる居場所も豊富です。階段状のスペースでは、なんと音楽イベントなども開催されます。図書館の中で本に囲まれての音楽イベント、また面白い空間です。

写真:講演スペース
写真:DVDの試聴コーナー
写真:学習室
ほかにも、DVDの試聴コーナーやインターネットコーナー、学習室など、様々な使い方ができる空間がとても充実しています。
写真:児童書コーナー

そして、児童書コーナーもゆったり広々。他のコーナーとはガラスで仕切られているので子ども達がおしゃべりしても気にならず、靴を脱いで上がるので小さな子ども連れでも安心です。“本棚の川”の源流は、棚の高さも低いので、子ども達も自分で本を探しやすい造りになっています。同じ空間内にトイレや授乳室・オムツ替え台もそろうのも嬉しいポイント。

写真:くぐって遊べる本棚
こちらは、くぐって遊べる本棚。週末ともなれば、子ども達で大人気のスポットになるのだそうです。
写真:赤ちゃん向けの絵本がそろうコーナー
赤ちゃん向けの絵本がそろうコーナーは、ゆっくり座ってくつろげる空間に。まだハイハイの赤ちゃんもニッコリ。さらに床暖房完備です。
写真:子ども向けの英語の書籍コーナー

そして、子ども向けの英語の書籍も豊富にそろいます。子どもの頃から様々な文化の本に触れることを重視した選書です。英語のおはなし会も定期的に開催されています。

写真:一緒に本を読む家族

子どもも大人も、地元の人も観光客も外国の人も、全ての人に本や図書館を身近に感じてもらうためのイベントや取り組みが幅広く深い「菊池市中央図書館」。YouTubeチャンネルの動画作成菊池市中央図書館YouTubeチャンネルはこちら(外部リンク)や、地元の昔話を語った絵本、地元の武将・菊池武光を描いた漫画の出版、そして図書館の季刊誌も職員の手で制作するなど、図書館の枠を超えた取り組みにも注目です。

「何か、新しいことと出会えそう」、そんな期待感が大きく高まる図書館です。

スポット情報(2022年7月8日現在)
スポット名 菊池市中央図書館
電話番号 0968-25-1111
所在地 菊池市隈府872-1
営業時間 9:00~19:00 ※土日祝は17:00まで
定休日 月曜日、年末年始、特別整理期間
駐車場 約150台
HP 菊池市立図書館サイトはこちら(外部リンク)
YouTube 菊池市中央図書館YouTubeチャンネルはこちら(外部リンク)

※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、直接店舗に営業時間をご確認ください。

中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。

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