カニは年中美味しいですが、特に冬場のカニはひと味もふた味も違う美味しさですよね。
お刺身やお寿司で食べるのも、カニしゃぶ、焼きガニ、カニクリームコロッケも最高です。
さてこのカニ、英語ではなんて言うんでしょうか。調べてみると私たちが大好きなタラバガニはカニの仲間ではないようなんです。ではタラバガニは英語でなんて言うのでしょう?
今回はカニとカニにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。

 

蟹は英語でなんて言う?

蟹は英語で「crab」といい、複数形は「crabs」になります。
同じシーフードである海老(shrimp)やイカ(squid)は複数でも「squid」のままです。一緒に覚えておきましょう。
ちなみに蟹の身は「crab meat」といいますが、蟹の身を取るのって本当に面倒ですよね。Youtubeには「カニの捌き方」という動画もたくさん上がっていて、その手さばきは海外でも驚かれているそうです。
では、「カニを剥く」って英語でなんて言うんでしょう?

 

「カニを剥く」って英語で言いたい!

「カニを剥く」は英語で「deshell a crab」といいます。カニを剥くのは、専用のフォークを使っても面倒なものです。剥きながら食べる人もいれば、全部剝いてから食べる人もいますが、剥くのには時間がかかるのに食べるのはあっという間なんですよね。
ちなみに、カニを「捌く」場合の英語表現には「dress」を使います。The chef dressed crabs skillfully.
(その板前さんは手際よくカニを捌いた)のように表現できます。

Aさん
Oh, you are so quick to take the meat out of the crab.
訳)あら、カニの身を取り出すの早いわねえ
Bさん
There is a little trick to it.
訳)ちょっとしたコツがあるんだよ。
Aさん
Oh, is it? Then please do mine, too.
訳)そうなの?じゃあ、私のもやってよ
Bさん
No way. That’s so annoying.
訳)嫌だね。面倒くさい
No way:ありえない。冗談じゃない。

「カニを食べる時、みんな無言になる」って英語でなんて言うの?

「カニを食べる時は、みんな無言になる」は、英語で「Everybody gets silent when eating crab. 」といいます。
カニを食べる時って、身を取り出すのに夢中になって、つい無言になってしまいますよね。
しかもカニが美味しいため、今度は食べるのに夢中になってしまい、誰も言葉を発さない状態が続く。カニを食べる時にはよくある光景です。

 

タラバガニは「crab」じゃない?

タラバガニは「crab」じゃない?

タラバガニは英語で「king crab」といい、直訳すると「カニの王様」でタラバガニにぴったりですが、実際には「crab」とつくものの、カニの仲間ではありません。タラバガニはヤドカリの仲間になるんだそうです。ちょっとびっくりですよね。
茹でてもお刺身でも美味しいカニの脚は10本ですが、ぱっと見ではタラバガニの脚は8本しかありません。(実際には鰓室(さいしつ)と呼ばれるエラの付属部分にさしこまれているだけで、ちゃんと10本あるんだそうですよ)

 

ズワイガニは英語でなんて言う?

ズワイガニは、英語で「queen crab」とか「snow crab」といいます。このズワイガニという名前ですが、「ズワイ」って何?と疑問に思われたことはありませんか?
地名?人の名前?調べてみると、「ズワイ」は一説によると「楚(すわえ)(枝を意味する言葉)」が元になっているそうです。ズワイガニの脚が、木の枝のように細く伸びていることから、ズワイガニと呼ばれるようになったらしいです。
ちなみに紅ズワイガニは、英語で「red queen crab」といいます。

 

毛蟹は英語でなんて言う?

毛蟹は英語でなんて言う?

毛蟹は英語で「hair crab」といいます。「hairy crab」ともいいますが、どちらにしてもそのままですね。
毛蟹はタラバやズワイと並ぶ3大カニのひとつで、身は少ないものの、身が甘くてカニ味噌が多いことで知られています。クリガニに属するカニで、クリガニという名前は身の甘さからきているのかと推測しましたが、本家のクリガニは毛蟹よりも味が落ちるんだそう。面白いですね。毛蟹は甲羅を使ったカニグラタンやカニ飯が美味しいです。

 

カブトガニは英語で何て言うの?食べられるって本当?

カブトガニは、英語では「horseshoe crab」といいます。「horseshoe」は蹄鉄のことで、甲羅が蹄鉄の形に似ていることからそう呼ばれるようになったということです。
カブトガニは天然記念物のため日本では食べられませんが、海外では普通に食べられています。といってもカブトガニは食べられる身はほとんど無く、値段はそこそこするのに味も美味しくないんだとか….話のネタに食べてみるのは面白そうですね。

 

世界のカニ料理を知りたい!

世界のカニ料理を知りたい!

日本のカニはとっても美味しいですが、世界には有名なカニ料理がたくさんあります。日本人は素材の味を楽しむのが好きですが、海外のカニ料理はどんな味なのでしょう。調べてみると、ぜひ一度は食べてみたい美味しそうな料理がたくさんあることが分かりました。
ここでは、海外の美味しそうなカニ料理をいくつかご紹介します。

 

カンジャンケジャン「Ganjang Gejang」【Korea(韓国)】

やはり、美味しいカニ料理といえばカンジャンケジャンは外せません。カンジャンケジャンは、新鮮な生のワタリガニをコチュジャンなどを使った醬油だれに漬け込んで熟成させた料理のことで、身はとろりとしていて、半熟卵の黄身のような濃厚な内子がたまらないんです。甲羅にご飯を入れて、海苔で巻いて食べるのも最高です。ワタリガニの旬が5月なので、その頃に韓国に行かれる方はぜひ食べてみてくださいね。

 

プーパッポンカリー「Poo Pad Pong Curry」【Thai(タイ)】

プーパッポンカリーは、タイ語で、プー(カニ)、パッ(炒める)、ポン(粉)、カリー(カレー)を意味しており、カニカレー(カニのカレー炒め)のことをいいます。
このプーパッポンカリー、小泉純一郎元首相も大絶賛した美味しさといいますから、お味が気になるところですね。ふわふわの卵に濃厚なワタリガニ、ピリリと効いたチリがたまらない一品なんだとか。タイに行ったらぜひとも食べてみたいですね。

 

チリクラブ【シンガポール】

チリクラブは、シンガポールの名物料理のひとつ。シンガポールはシーフードが美味しいことで知られていますが、このチリクラブは新鮮なカニをチリソースで炒めて作る、いわばエビチリのカニバージョンのような料理です。カニが美味しいのはもちろんですが、現地ではマントウと呼ばれる蒸しパンの一種と一緒に食べたり、炒飯にかけたりして楽しみます。お店によってはかなりお値段が違うので事前にしっかり調べていかれることをお勧めします。
シンガポール観光局Facebook(チリクラブ)

Aさん
All the crab dishes look delicious.
訳)どのカニ料理も美味しそうだね
Bさん
Yes, they are. I wish I could go on a trip.
訳)本当。旅に出たくなっちゃった

 

癌はどうして英語で「cancer」って言うの?

癌のことを英語で「cancer」といいますが、「cancer」はそもそも「かに座」を意味する英語です。これは、乳がんに侵された部分が、まるでカニの脚のように広がって見えることから、そう呼ばれるようになったといわれています。そして、この「cancer」を命名したのは、古代ギリシャの「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスです。
実は、ドイツ語でも癌のことを「krebs(カニを表すドイツ語)」と呼ぶんだそうですよ。

まとめ

カニの美味しさは日本でも海外でも人々を楽しませてくれているんですね。そしてカニの身を剥くのは世界中どこでも面倒なものです。その分、美味しいから食べ始めると無口になってしまうんですよね。今回ご紹介した単語やフレーズも、インプットだけで終わらず、ぜひ会話で使ってみましょう。海外のカニ料理のレシピもネット上でたくさん公開されていますから、作って楽しむのも良いですね。

See you next time!