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シニアの両親のマイナポイントを「3つの判断基準」で選んで、申し込んでみた!

※2022年7月5日注記
この記事は、2020年の「マイナポイント第1弾」開催時に制作したもので、「シニア層が、マイナンバーカードを取得後、どのキャッシュレス決済とひも付ければいいか」の考え方について解説したものです。現在開催中の「マイナポイント第2弾」でのキャッシュレス決済選びにもご活用いただけますが、一部、内容が古くなっている部分がありますのでご注意ください。なお、「マイナポイント第2弾」については下記の関連記事でご確認ください。

―――以下、記事本文です。―――

皆さんはもう「マイナポイント」を申し込みましたか? 筆者のまわりを見渡してみると、「聞いたことはあるけどまだ手を付けていない」という人がほとんど。似たような状態の人は多いのではないでしょうか?

マイナポイント獲得までには大きく分けて、「マイナンバーカードの取得」と「キャッシュレス決済サービスをひとつ選ぶ(変更不可)」の2つのハードルがあります。近所に住む筆者の両親(父70代、母60代)は、確定申告目的で「マイナンバーカードの取得」まではクリアしていたものの、「キャッシュレス決済サービス選び」についてはお手上げ状態。選択肢となるキャッシュレス決済サービスは100種類以上もあるので、普段キャッシュレス決済になじみが薄い2人がこの中からひとつだけを選ぶのは至難の業です。

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キャッシュレス決済初心者の両親にとってベストなキャッシュレス決済サービスとは? 一緒に考えてみます

そこでこの企画では、筆者が用意した「3つの判断基準」をもとに、両親のマイナポイントに最適なキャッシュレス決済サービスを選んでみます。ちなみに筆者本人は「楽天ペイ」、筆者の妻は「Suica」ですでにマイナポイントを申し込み済みで、そのときの経験が「判断基準」のベースになっています。キャッシュレス決済サービスさえ決めてしまえば、申し込み作業自体はさほど難しくありません(記事の最後のほうで、スマホを使った申込作業もレポートしています)。申し込みがまだの方は、ぜひ参考にしてください。

マイナポイント獲得までの5つの手順

まずはマイナポイントの基本から。マイナポイントは「マイナンバーカードを持っている人が、対象のキャッシュレス決済サービスで決済かチャージをすると、支払った額の25%分のポイントをもらえる」という国の事業。もらえるポイントは5,000円相当が上限になります。なお、実際にマイナポイントを獲得するまでには下記の5つの手順を踏む必要があります。

1.「マイナンバーカード」の取得

マイナポイント事業の目的のひとつが「マイナンバーカードの普及」。マイナポイントをもらうためには、なにはともあれマイナンバーカードが必要です。取得には1〜2か月程度を要します。マイナポイント事業は2021年3月まで続くので、これからカードを申し込んでも十分間に合います。

2.マイナポイントの「予約」をする(マイキーIDの発行)

用語がわかりにくいのですが、ここではざっくりと、マイナンバーカードを持つ人が、マイナポイントを受け取る意思表示をする作業と考えればいいでしょう。マイナンバーカードを読み取れるNFC機能(※)付きの対応スマホや、PC(要ICカードリーダライター)を用意し、専用アプリをダウンロードして行います。加えて、市区町村窓口や郵便局、コンビニのマルチコピーやATM、携帯ショップなど、全国約9万か所にも作業が行える支援端末があります。対応している端末や支援端末の設置場所は、マイナポイントの公式サイトで確認できます。
※「Near Field Communication」の略。カードのICチップに書き込まれた情報などを読み取るための近距離無線通信機能。

3.キャッシュレス決済サービスへの「申し込み」

マイナポイント事業のもうひとつの目的が「キャッシュレス決済の普及」。「Suica」「WAON」「PayPay」など、事業に参加するキャッシュレス決済サービスから、使いたいものをひとつ選んで申し込みます。後から変更はできないので、慎重に選ぶ必要があります。申し込みは、「2」の予約の作業と同じ端末(支援端末も)で行えます。申し込むサービスが決まっていれば、「2」の作業に続けて「3」の作業ができます。

4.キャッシュレスで「決済」、もしくは「チャージ」

「3」で申し込んだキャッシュレス決済サービスで決済、もしくはチャージします。なお、決済とチャージのどちらがマイナポイントの対象になるかは、キャッシュレス決済サービスによって異なります(後述)。

5.マイナポイントの還元

決済額(ないしはチャージ額)の25%が、申し込んだキャッシュレス決済サービスが発行するポイントで還元されます。マイナポイントの上限は5,000円相当なので、上限までポイントをもらうには2万円分を決済(ないしはチャージ)する必要があります。なお、ポイントが還元されるタイミングはキャッシュレス決済サービスによって微妙に異なります(後述)。

▼マイナポイント獲得までの過程については、当サイトの下記の記事で詳しく解説しています。
最大5,000円還元! 「マイナポイント」の申し込み方法を徹底解説
https://kakakumag.com/money/?id=15158

「3つの判断基準」でキャッシュレス決済サービスを選ぶ

筆者の両親はすでに「1」の「マイナンバーカードの取得」までは終わっています。「2」の「予約」は、持っているスマホが対応していることを確認済み。問題はやはり「3」の「キャッシュレス決済サービスへの申し込み」です。本記事を書いている2020年9月9日時点で、事業に参加するキャッシュレス決済サービスは111。普段、キャッシュレス決済をほとんど使っていない2人にとって、そこから最適なサービスを選ぶのは「雲をつかむようなもの」(父談)だそうです。

マイナポイントで申し込むキャッシュレス決済サービスを後悔なく選ぶには?

マイナポイント公式サイトでは、事業に参加している111のキャッシュレス決済サービスを確認できます。メジャーどころから、使える地域が限られたものまで、その顔ぶれは多彩。「多すぎて選べない」、いわゆる「選択のパラドックス」のような状況が生まれている印象を受けます

そこで筆者は、2人の消費スタイルをヒアリングしつつ、下記の「3つの判断基準」に照らし合わせてサービスを決めてもらうことにしました。

判断基準1:使い道

もっとも大事なのが、もらったマイナポイントをちゃんと使い切れるかどうか。事業に参加しているキャッシュレス決済サービスの中には、限られた地域だけで使える「地域通貨」や、チェーン内の店舗のみで使える「ショップ独自のポイント」なども含まれています。自分の消費スタイルの中で、ちゃんと使えるサービスを選ぶのが大原則と言えます。

判断基準2:付与条件

申し込み後に何をすればマイナポイントをもらえるか、という点も重要です。前出のとおり、マイナポイントは申し込んだキャッシュレス決済サービスで「決済」、「チャージ」のいずれかの25%分がもらえる仕組みです。「決済」なのか「チャージ」なのかは、それぞれのサービスによって異なるので申し込む前の確認は欠かせません。

さらに各サービスの付与条件をよく見ていくと、「決済額やチャージ額を月次で計算して25%分還元」のものもあれば、「決済額やチャージ額が累積2万円分に達した時点で25%還元」のものもあり、同じ「上限5,000円分」でも、そこに至るまでの過程にはサービスによって細かい違いがあります。

具体例をあげます。たとえば楽天では、「楽天カード」「楽天ペイ」「楽天Edy」の3つのサービスがマイナポイント事業に参加していますが、下記のとおりそれぞれマイナポイントの付与条件が異なります。

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※累積の起点は2020年9月。累積金額が20,000円に達しない場合は、累計金額の25%分が還元される

「申し込んだけど、マイナポイントが還元されない」といった混乱を避けるためにも、キャッシュレス決済サービスを選ぶ前に、マイナポイントの付与条件も念入りにチェックしておいたほうがいいでしょう。

判断基準3:上乗せキャンペーン

キャッシュレス決済サービスによっては、マイナポイントの上限である5,000円相当に独自のポイント還元を「上乗せ」するところがあります。たとえば「d払い」は、諸々の条件をクリアすることで、最大2,500円分のポイントが上乗せされ、マイナポイントと合わせて7,500円相当のポイントがもらえます。単純に考えれば、もらえる額が多いサービスを選んだほうがおトクになるわけです。

ただし、「ポイントをたくさんもらったけど使い切れない」や、「ポイントをもらうための付与条件が自分の消費スタイルと合わない」というケースもありうるので、「判断基準」の「1」と「2」も考慮して、総合的に判断する必要があります。

以上3つの「判断基準」をもとに、2人にヒアリングしていきます。

▼マイナポイントの上乗せキャンペーンについては、当サイトの下記の記事で詳しく解説しています。
マイナポイント「上乗せキャンペーン」で本当にお得なのはどれ? その見極め方
https://kakakumag.com/money/?id=15632

70代の父のマイナポイント選び。決め手は「使い道」

まず父親から。フルタイムの仕事からは退き、現在は週に3日ほど図書館でアルバイトをしています。そこで、まず候補となるのが通勤に使っている「Suica」です。独自キャンペーンで「1,000円相当上乗せ」もあり、条件は悪くありません。

Suicaの付与条件は、Suica残高の「チャージ」です。1か月分のチャージ金額の25%分が、翌月上旬以降に還元されます。還元されるのは、JR東日本の共通ポイントである「JREポイント」で、エキナカの店舗での支払いやギフトとの交換などに使えるほか、Suica残高へのチャージにも使えます。

消費スタイルを精査。意外と使い道に困る?

問題は使い道でした。よくよく父の利用状況を聞いてみると、週3日ほどの通勤に加えて、それ以外の外出にも使えるようにと、定期券を購入しているとのこと。そうなると、交通費にSucia残高を使う機会はそう多くないことが予想されます。また、Suica残高、JREポイントともに、定期券の購入に充てられない点もネックに。

もちろん、Suicaが支払いに使える場所は多いので、いざポイントを手にすれば使い道に困ることはないでしょう。しかし、「普段はSuica残高を駅のコンビニくらいでしか使わない」「26,000円分(チャージする20,000円分のSuica残高+マイナポイントとキャンペーン分の6,000JREポイント)もあるとついつい使い過ぎてしまいそう」とのことで、方針を変えることに。

使い慣れたクレジットカードをチェック

次に、「夫婦の食材のまとめ買いに使っている」というクレジットカードをチェックします。マイナポイントに参加しているクレジットカードは、2020年9月9日時点で21サービス。この中で父が持っていたのが「三井住友カード」です。

三井住友カードの付与条件は「決済」。2020年9月以降で、累積利用額が2万円に達した月の翌月末に5,000ポイント還元されます。前出のとおり、夫婦の食料品などは基本的に父のクレジットカードで決済しています。加えて、高速道路では「三井住友ETCカード」を使って料金を支払っていることもあり(料金は三井住友カードに請求)、2021年3月までに2万円分を決済するのは確実です。仮に2万円に達しなかった場合でも、累積の利用額の25%分が、2021年5月末に還元されます。

マイナポイントはAmazonギフトへの交換で

続いてもらったマイナポイントの使い道をチェック。三井住友カードで付与されるのは、SMBCグループのポイントである「Vポイント」です。「他社ポイントやギフト券への交換」、「クレジットカードの支払いへの充当(1ポイント=0.6円)」、「三井住友銀行の振込手数料への充当」など、多様な使い道があります。父はAmazonをよく使うそうなので、「Amazonギフト券への交換」(1ポイント=1円)が有力候補に。いずれにせよ、使い道に困ることなさそうです。

最後が上乗せキャンペーン。三井住友カードは「2020年9月末までにマイナポイントに申し込むと、抽選で100名に10,000円相当のVポイントをプレゼント」というものなので、確実に1,000円相当がもらえるSuicaに比べると見劣りします。ただし、「使い道」「付与条件」からトータルで見て使いやすいと判断し、父のマイナポイントは三井住友カードで申し込むことで落ち着きました。

高速料金を三井住友ETCカード(左)で支払うことも考慮し、三井住友カード(右)でマイナポイントに申し込むことに

60代母は「わかりやすさ」と「おトクさ」に惹かれる

いっぽうの母親(60代後半)。まず候補になったのは、電車やバスで出かける際に使っている「Suica」です。ただし、持っているのは「Suicaカード」(個人情報を登録していない無記名式)でこれはマイナポイントの対象外。マイナポイントに申し込むには、駅の「多機能券売機」や「みどりの窓口」で氏名や生年月日などを登録のうえ、このカードを「My Suica(記名式)」に変更する手間が発生します。さらに、Suicaで付与されるマイナポイントの「JREポイント」と、チャージする「Suica残高」の違いを理解して使いこなすのは母にとっては若干ハードルが高そうに感じたため、ほかのサービスを探すことに。

電子マネーやプリペイドカードから候補を物色

「なるべく簡単でわかりやすい方法がいい」という本人の希望もあり、これからクレジットカードを作ったり、スマホでの細かい設定が必要だったりするQRコード決済は候補から除外。電子マネーやプリペイドカードなどに絞った結果、候補となったのが、イオンが提供する電子マネーの「WAON」です。イオンや系列のマルエツは、「2人でよく行くスーパーのひとつ」で、イオンシネマなどもよく利用するそう。さらに、20以上のドラッグストアで使える点も、家の日用品を管理する母にとっては好材料となりました。

WAONの付与条件は「チャージ」です。月間のチャージ額に対して25%が、翌月末に還元されます。その際、イオンの店舗などに設置されている「WAONステーション」、「イオン銀行ATM」、「WAONチャージャーmini」などの端末で還元される「WAON」を受け取る必要がありますが、これも「実際に店に行けばいいのでわかりやすい」とのことで問題なし。

うれしい「2,000円相当」の上乗せ

WAONは「キャンペーン」も魅力的です。チャージ額に対し、マイナポイント分の25%の還元に加えて、独自に10%の還元を上乗せしています(上乗せの上限は2,000円相当)。つまり、最高で7,000円相当のポイントがもらえる計算です。WAON以外にも、セブン&アイ系列の電子マネー「nanaco」も候補にあがりましたが、nanacoのキャンペーンは「抽選制」ということもあり、最後はWAONの2,000円相当上乗せが決め手になりました。これらに加えて、WAONが無記名(個人情報の登録不要)のカードでもマイナポイントに申し込める点も、「わかりやすさ」重視の母にはよかったようです。

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マイナポイントの登録には、近所のミニストップで300円(税別)で購入したWAONカードを使います。ちなみにWAONには55歳以上の人を対象にした「G.G WAONカード」というものがあり、「買い物金額の5%OFF」など通常のWAONカードよりもおトクな特典が付いています。店舗のサービスカウンターでWAONカードに「G.G機能」を搭載することも可能です。さすがに今日そこまで説明すると「お腹いっぱい」なので、母がWAONに慣れてきたタイミングで勧める予定です

2つのキャッシュレス決済サービスでマイナポイントに申し込み

実際に「三井住友カード」と「WAON」でマイナポイントに申し込んでみます。端末は父が使っている「iPhone 8」を使用します。あらかじめ、マイナポイントの公式アプリをダウンロードしておいてもらいました。

マイナンバーカードを読み取って「予約」

まず、マイナポイント獲得までの5つの手順の「2」。マイナポイントの「予約」から。ここでは、マイナンバーカードと、マイナンバーカードを取得した際に設定した「利用者証明用電子証明書暗証番号」(4桁の数字)が必要です。

マイナポイントアプリを立ち上げ、「マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)」をタップすると、マイナンバーカードをスマホにセットするよう指示されます。

「読み取り開始」をタップし、4桁の暗証番号を入力します。暗証番号を3回以上間違えると再設定が必要になるのでご注意ください。正しい暗証番号が入力されるとするとマイナンバーカードの読み取りが始まります。その際、5秒程度スマホを動かさないようにしましょう。テーブルなどにマイナバーカードを置き、その上にスマホを置いてしまうのが確実かもしれません。これを父と母のマイナンバーカードそれぞれで行います。

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今回使ったiPhone8は端末の先端で読み取ります。端末によっては、読み取り部が端末中央にあるなど、異なる場合があるようです

キャッシュレス決済サービスの「申し込み」

続いて、マイナポイント獲得までの5つの手順の「3」、キャッシュレス決済サービスの申し込みです。この作業も、マイナポイントアプリ上で続けて行えます。

まず、マイナポイントのアプリ上で、申し込みたいキャッシュレス決済サービス名を検索します。すると、マイナポイントで付与されるポイント名や、付与条件などが表示されます。ここで、最終的に内容を確認しておくといいでしょう。問題がなければ「選択」をタップ。利用規約に同意するチェックボックスを入れ、「申込に進む」をタップします。

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画面は、マイナポイントアプリ上で「三井住友カード」を選んだ状態。マイナポイントの付与条件やスケジュールなどが表示されるので、ここで最終的な確認をしておきましょう

「決済サービスID」と「セキュリティコード」に注意

ここで「決済サービスID」と「セキュリティコード」の入力が求められるのですが、ここが、今回の作業で唯一とまどった点です。というのも、「決済サービスID」と「セキュリティコード」という用語はあくまでマイナポイント側が使っている言葉で、キャッシュレス決済サービス側のどの番号がそれに該当するかを調べる必要があるからです。

たとえば、父が申し込む三井住友カードの場合、決済サービスIDは、三井住友カードのWebサービス「Vpass」のログインIDが該当します。セキュリティコードはVpassのログインパスワードになります。

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どの番号が「決済サービスID」と「セキュリティコード」に該当するかは、各キャッシュレス決済サービスのマイナポイント特設ページなどに記載があります(画面は、三井住友カードの公式サイトより)

いっぽう母が申し込むWAONは、決済サービスIDはカード裏面に記載の16桁の「WAON番号」で、セキュリティコードはカード裏面に記載のコード6桁(コードがないカードの場合は生年月日西暦数字8桁)がそれぞれ該当します。

WAONの「決済サービスID」と「セキュリティコード」はWAONカードの裏面に記載(画像はWAONの公式サイトより)

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画像はWAONカードの裏面。文字が薄くて読みにくいですが、「6900」から始まる16桁の数字が「WAON番号」=「決済サービスID」。その下の「5」から始まる6桁の数字が「セキュリティコード」に該当します

「どの番号が該当するか」は、マイナポイントアプリ上での作業中にも、アプリから各サービスのサイトに遷移して調べることもできますが(そして、そのまま作業も継続できます)、あらかじめ、マイナポイントの公式サイトや、申し込むキャッシュレス決済サービスのマイナポイント特設ページなどで確認して、番号を控えておくといいでしょう。

「決済サービスID」と「セキュリティコード」を入力すれば作業は完了。あとは、マイナポイント獲得までの5つの手順の「4」と「5」を本人たちに実行してもらえればOKです。あらためて「付与条件」や「使い道」などをメモしてもらって、ひとまず、両親のマイナポイントの申し込みが終了しました。かかった時間は、2人分のサービスの比較に約1時間、作業に10分程度といったところです。

消費スタイルに合わせた「使いやすさ」を重視したい

今回、2人のマイナポイント選びを手伝ってみて実感したのは、初心者がキャッシュレス決済サービスを使いこなすハードルの想像以上の高さでした。

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2人がマイナポイントに選んだ「三井住友カード」と「WAON」

日ごろからキャッシュレス決済になじんでいる中・上級者の人なら、純粋に「おトクかどうか」でマイナポイントを選ぶのが王道だと思います。しかし、記事の中でも触れていますが、キャンペーンでたくさんポイントがもらえるサービスを選んでも、それを満足いく形で使えるかどうかは別問題です。キャッシュレス決済の初心者、特に筆者の両親のようなシニア世代は、「おトクだから」という理由だけでマイナポイントを新しいキャッシュレス決済サービスで選んでも、それを使いこなすためにはかなりの労力を要することが予想されます。そのため、初心者の方はできれば「現在使っているキャッシュレス決済」、それでなくても「できるだけ簡単なもの」から選んだほうが、結果的に満足度が高くなりそうだと感じます。

キャッシュレス決済サービスさえ決まれば、実際の作業はさほど難しくありません。「興味はあるけど難しそう」と尻込みされている方、ぜひ本記事を参考に、挑戦してみてください。

野 洋介(編集部)
Writer / Editor
野 洋介(編集部)
出版社での書籍・月刊マネー誌の編集を経て価格.comマネー編集部。投資初心者・未経験者向けの企画立案、執筆多数。キャッシュレス、ポイント、投資、節約など、便利でおトクな情報をタイムリーにお届けします。
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