今月はフィギュア強化月間です。そしてまたしても問題作のご紹介をしなくてはなりません! 昨年、テーブル美術館シリーズと銘打たれ、センセーショナルなデビューを果たしたフィギュアがあります。このいいモノ調査隊でも紹介させていただいた「figma 考える人」です。覚えていらっしゃいますでしょうか? 誰もが知っている彫刻作品がまさかのフル可動でフィギュアになるという想像の斜め上をいく商品だったのですが、その第2弾が発売されてしまいました。これまた誰もが知っている彫刻作品、しかも女神でございます。それがこちら「figma ミロのヴィーナス」です。
そしてやっぱりありえない交換パーツがついております |
そう、ミロス島で発見された謎の女神像「ミロのヴィーナス」。誰もが美術の教科書などで一度は目にしたことがある有名な彫刻作品です。その優美なたたずまいと、失われたと思われる両腕がミステリアスな雰囲気を醸し出す芸術作品ですよね。それがフル可動のフィギュアになってしまいました。「いや、なんで?」 という疑問はさておいて、まずはフィギュアの造形を見ていきましょう。これがまた本物の質感を思わせる秀逸な出来なのです。
本体を取り出しました。台座付きであの「ミロのヴィーナス」がお手元に! 石こうの質感もとてもよく出ています |
全長は約15.5cm。髪の質感もすてきです。魅惑的なうしろ姿。肩の部分の劣化具合なども再現してあります |
いかがでしょうか? 本物の質感を上手に再現していますよね。じっと見ているとフィギュアなのか彫刻作品なのかわからなくなってしまうくらいです。ただ! もうおわかりだと思いますが、お腹の部分とか首の部分とかがもう可動する気満々になっていますよね…。そう、これだけでは終わらないのがこのシリーズの最大の特徴! 付属のパーツと交換することによって、全身フル可動のフィギュアへとチェンジするのです! そして世界中の人が抱いている疑問、「失われた両腕がどんなポージングをしていたのか?」 の答えをみずからの手で再現できるのです!
ババーン! 両腕装着! もちろん各関節で可動します |
本体のお腹部分を交換することによって、両腕のついたフル可動フィギュアへとチェンジしました。両腕は肩、肘、手首が可動します。指先のポージングが異なる交換手首も7種類付いておりますので、さまざまな表現が楽しめますよ。
やっぱり腕はこう、なんて言うんですか、お胸を隠すためにあるのが定番かと…でもまー、お尻は隠してないんですけどね |
首も左右に可動し、なんとうしろ髪までも上下に可動します。さらに柔らかい素材でできた腰布のパーツを取り換えることで、腰布も可動! 足を出したりすることもできるようになっています。そしてその腰布は…キャストオフできます!! 生まれたままの姿で飾ることもできちゃうのです! さあ皆さんならどんなポーズをさせますか? ここからは一気にネタフィギュアと化してしまう女神様をご覧いただきますよ!
付属のりんごを手にして。でもなんかこれから魔球を投げそうな雰囲気… |
お待ちかね! 腰布キャストオフ! そしてバトルポーズ! |
女神キックポーズだって可能なのです! |
まさかのフル可動で芸術作品から一気にネタ作品として楽しめるようになってしまいました。なんというか罰当たりというかやりすぎというか…。ただ、前作の「figma 考える人」もそうでしたが、基本のポージングがしっかりできているフィギュアで、かつ質感やリアルな劣化具合なども再現されているので、手軽に芸術鑑賞ができるシリーズになっています。特に今作品は、失われた両腕の再現が思いのままにできるということで、芸術作品の新たな可能性を秘めているといってもいいのではないでしょうか?
シリーズはまだ続くみたいなので、個人的にも集めてみたいと思っています。さて、最後はやはりこの人を登場させなくてはなりません。シリーズとしては先輩のあの男との組み合わせもやはり最高でした!
テーブル美術館シリーズ2作品揃い踏みです |
「おー! ナンテコッタイ! 女神様がいるじゃあないですか!ちょっとお散歩でもいかがでしょうか?」 |
「気安くさわらないでよ! 女神アッパー!!」 |