特別企画

集まれ“チョコミン党”! 2019年のチョコミントアイス9種を食べ比べ

チョコミントアイスは、その独特の味わい、清涼感を「たまらなくおいしい」と感じる肯定派と、「歯磨き粉みたい」と揶揄する否定派で評価が二分されるが、筆者は前者の肯定派、つまり「チョコミン党」である。また、ひと口にチョコミントアイスと言ってもその種類はさまざまで、ミント感が強めのものもあれば、大きなチョコがゴロゴロと入っているものもある。そんなわけで、近場で手に入るチョコミントアイスを買い集め、食べ比べて、それぞれの特徴をチェックしてみることにした。

「凪のお暇」ファン必見! ハイボールと合うチョコミントはどれだ?

シンプルに食べ比べるだけではおもしろくないということで、試してみたのが「チョコミントハイボール」。ドラマ化されたことでも話題の人気漫画、「凪のお暇(なぎのおいとま)」のワンシーンでチョコミントハイボールが紹介されるのだが、これがまた本当においしそうなのだ。ウイスキー、ソーダ、ミント、チョコ。確かに悪くない取り合わせだが、実際のところはどうなのか。そして、もっともハイボールと相性のいいチョコミントアイスはどれなのか?

「チョコミントハイボール」に必要なのは、グラス、氷、ハイボール、チョコミントアイスだけ。作り方は簡単で、氷を入れたグラスにハイボールを注ぎ、その上にチョコミントを載せればできあがり

人気のチョコミントアイス9種を食べ比べてみた

用意したのは、近場で手に入った「AKAGI チョコミント(カップ)」「江崎グリコ ぎっしり満足! チョコミント」「BEN&JERRY’S エネルミント」「明治 チョコミントアイス パフェ」「サーティワン アイスクリーム チョコレートミント」「明治 チョコ&ミント」「AKAGI ガリガリ君リッチ チョコミント」「LOTTE クランキーアイスバー チョコチップミント」「セブンプレミアム チョコチップミントバー」の全9種類。ハイボールは価格.comで売れ筋No.1(2019年8月1日時点)の「サントリー 角ハイボール 350ml」をチョイスした。

チェック項目は、「爽快さ」「クリーミー感」「チョコ感」「甘さ」、そして「ハイボールとの相性」だ。すべて5段階で評価する

赤城乳業 チョコミント(カップ)

まずは筆者が毎日のように食している、「AKAGI チョコミント(カップ)」から実食していこう。ベーシックな味わいのチョコミントアイスで、ミントの爽快さがほどよく、チョコチップの存在感も適度。クリーミーな後味がミントの余韻を際立たせている。

ハイボールとの相性は抜群によい! 口にするとウイスキー独特の香りや風味にミントの爽やかさがプラスされ、ハイボールのほろ苦さの後にチョコの甘さを感じ、最後にまたミントの爽やかさが鼻を抜けていく。アイス単体としても、ハイボールに入れてもバランスがよいチョコミントアイスだ。

爽快さ:★★★★☆
クリーミー感:★★★★★
チョコ感:★★★☆☆
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★★★★★

江崎グリコ ぎっしり満足! チョコミント

チョコチップが大きく、アイス自体の量も多いので確かに「ぎっしり」感があり、ミントの爽やかさもチョコの甘さもしっかり感じられる。「AKAGIチョコミント(カップ)」と同様バランスがいいが、こちらのほうがチョコの主張が強い。

ハイボールに入れてもチョコチップのパリパリ感はそのまま。チョコミントアイスのクリーミーさでハイボールがマイルドな味わいになり、甘さは控えめ。これもかなりおいしい。

爽快さ:★★★★☆
クリーミー感:★★★★★
チョコ感:★★★★☆
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★★★★★

BEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ) エネルミント

見た目の白さから想像した通り、ミント感が少ない。チョコチップではなく、チョコブラウニーが入っているので、食感も一般的なチョコミントアイスとは異なる。チョコブラウニーにクリーミーなアイスがからみ、アイスとしての完成度は高くてこれはこれでおいしいのだが、チョコミント好きとしては少し物足りなさも。

ハイボールとの相性は△。ミント感が少ないからか、ハイボールの味がほとんど変化しない。逆に言うと、ハイボール好きには向いているのだろうか。そんな人は、そもそもチョコミントアイスを入れないかもしれないが……。

爽快さ:★★☆☆☆
クリーミー感:★★★★★
チョコ感:★★★☆☆
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★★☆☆☆

明治 チョコミントアイス パフェ

パフェタイプのアイスで、上層、中層、下層に分かれている。上層はチョコが多く甘さが際立ち、下層に行けば行くほど、ミント感が強くなっていく。味が変化し、飽きずに食べられるのが◎。いたずら心から、チョコミントが苦手なスタッフにあえて下層を食べさせてみたが、強烈なミントの余韻にひと口でスプーンを置き、「これは歯磨き粉だ!」と悲鳴を上げていた。

率直に言って、ハイボールとは合わない。クランチやチョコソースの主張が強すぎて、ハイボールの爽やかさとケンカしてしまっている印象なのだ。最後まで口の中にクランチが残ってしまうのもよくない。

ここまで食べてきて感じるのは、「チョコの主張が強すぎると、ハイボールと合わないのでは?」ということ。ハイボールに合わせるうえでポイントになるのは、ミントの爽快さなのではないか……。

爽快さ:★★★☆☆
クリーミー感:★★★☆☆
チョコ感:★★★☆☆
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★☆☆☆☆

サーティワン アイスクリーム チョコレートミント

色は鮮やかだが、かなり甘い。チョコの甘さではなくて、アイスの甘さだ。チョコチップの食感や甘さはちょうどよく、ミント感は若干弱め。チョコミントアイスとしての完成度は高いのだが、なにせアイス自体が甘いのであまり量は食べられない。

ハイボールに乗せても甘さは中和されず、マイルドな味わいにはならなかった。ハイボールとアイスをそれぞれ口に入れている感覚で、ハッと気づいてしまった。それならわざわざハイボールに入れなくてもいいじゃないかと。

爽快さ:★★★☆☆
クリーミー感:★★★☆☆
チョコ感:★★★☆☆
甘さ:★★★★★
ハイボールとの相性:★☆☆☆☆

明治 チョコ&ミント

今回試食したバータイプのチョコミントアイスの中では、もっともベーシックでバランスが取れている。王道系のチョコミントアイスと言える。逆に言えば、爽快感もチョコ感も甘さも普通で、目立ったところがない。

ハイボールの味わいをしっかり残しつつ、飲んだ後にミントの香りが鼻から抜けていくのが心地よいので、ハイボールとは合うと言えるのだが、やはり飛び抜けた個性がない印象だった。

爽快さ:★★★☆☆
クリーミー感:★★★★☆
チョコ感:★★★☆☆
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★★★★☆

赤城乳業 ガリガリ君 リッチチョコミント

氷が多いアイスなので、味が薄く、ミント感が少なく、チョコ感も弱い印象。鼻から抜けていく爽快感もやや物足りない。ただ、チョコミントアイスの氷の食感とハイボールが融合すると、スムージーのような飲み口に。女性受けしそうだ。

爽快さ:★★☆☆☆
クリーミー感:★★☆☆☆
チョコ感:★★☆☆☆
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★★★☆☆

ロッテ クランキーアイスバー チョコチップミント

ミントアイスの周りにクランチチョコがコーティングされているタイプのアイスで、クランチチョコの面積が大きいため、やはりチョコ感が強い。ほかのアイスに比べるとミント感も強いが、それでもチョコの甘さが勝つ。

ハイボールとの相性は星2つ。ハイボールを飲んで、チョコをかじるイメージだ。それぞれが独立しており、相性がよいとは言い難い。

爽快さ:★★★★☆
クリーミー感:★★☆☆☆
チョコ感:★★★★★
甘さ:★★★☆☆
ハイボールとの相性:★★☆☆☆

セブンプレミアム チョコチップミントバー

ミントアイスがチョコでコーティングされ、アイスの中にも生チョコが入っている。チョコのパリパリ感とトロトロ感を同時に楽しめる。チョコ感が強いため、ミント感はやや少なめ。

これまでチョコ感の強いアイスがそうだったように、これもハイボールとの相性はよくない。ハイボールとチョコが独立している印象だし、ハイボールに入れると生チョコの食感が弱まり、アイスとしての魅力が減ってしまうのだ。

爽快さ:★★☆☆☆
クリーミー感:★★☆☆☆
チョコ感:★★★★★
甘さ:★★★★☆
ハイボールとの相性:★☆☆☆☆

チョコミントハイボール作りの参考に

今回試してわかったのは、ハイボールと合わせておいしいのはミントの爽快感をしっかり感じられるアイスで、逆に、アイスのチョコ感が強くなるとハイボールとは合わなくなるということ。チョコとハイボールそれぞれが口の中でマッチせず、独立して主張してくるため、味的にも食感的にも違和感が出てくるのだ。ただ、チョコが少なければいいというわけではなく、アイス自体が甘すぎるとハイボールの味が消えてしまったり、ミント感が少ないとハイボールの風味が強すぎて、一緒に食べている意味がなくなってしまったりする。嗚呼、奥深きチョコミントハイボールの世界……。

どのアイスも単体での完成度は高く、もちろんおいしかったのだが、勝手ながら、「アイス単体でおいしかったランキング」と、「ハイボールとの相性ランキング」を以下に記載させていただいた。チョコミントハイボール作りの際の参考にしてみてほしい。

アイス単体でおいしかったランキング

【1位】江崎グリコ ぎっしり満足! チョコミント、【2位】赤城乳業 チョコミント(カップ)、【3位】BEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ) エネルミント

ハイボールとの相性ランキング

【1位】赤城乳業 チョコミント(カップ)、【2位】江崎グリコ ぎっしり満足! チョコミント、【3位】明治 チョコ&ミント

毛利真大
Writer
毛利真大
編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る