ブルーレイディスク・メディアの選び方
「ブルーレイディスクにはどんな種類がある?」「どのくらいの容量が必要?」「RやREの違いは?」など、ブルーレイディスク・メディアを選ぶ際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。ブルーレイディスク・メディア選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう!
2024/1/16 更新
目次
種類 | BD-R | BD-RE | BD-R DL | BD-RE DL | BD-R XL | BD-RE XL |
---|---|---|---|---|---|---|
書き換え | × | ○ | × | ○ | × | ○ |
記憶容量 | 25GB | 50GB | 100GB 128GB |
100GB | ||
録画時間の目安 (地デジ) |
約3時間 | 約6時間 | 約12時間 約15時間20分 |
約12時間 | ||
録画時間の目安 (BS・ハイビジョン) |
約2時間10分 | 約4時間20分 | 約8時間40分 約11時間 |
約8時間40分 | ||
デジカメの RAW写真(25MB) |
約1,000枚 | 約2,000枚 | 約4,000枚 約5,120枚 |
約4,000枚 |
ブルーレイディスクには、「追記型」と「書き換え型」のメディアがあります。BD-の後にRがついている製品は「追記型」で、データを書き換えることはできませんが、空き容量が残っていれば後からデータを書き足す(追記する)ことができます。BD-の後にREがついている製品は「書き換え型」で、データを書き換えることができ、製品によって書き換えられる回数は異なりますが、1,000〜10,000回ほど繰り返して書き換えられるといわれています。また、RやREのうしろに何もついていない製品は1層(単層)、DLとついている製品は2層、XLとついている製品は3層または4層で、層が多くなるにつれて書き込み可能な容量が増えていきます。ちなみに、BD-ROMとは、読み出し専用のブルーレイディスクで、データの書き換えはできず、映画やゲームソフトとして販売されています。
1回のみ書き込みできるタイプのブルーレイディスクです。データの読み出しと、書き込みができます。データを書き換えることはできませんが、空き容量が残っていれば、後からデータを書き足す(追記する)ことができます。
片面2層で50GBの記録容量を持つブルーレイディスクです。1層(単層)ディスクの2倍のデータや映像を記録することができます。利用するには2層ディスクに対応するレコーダー機器が必要です。
ブルーレイディスクは、大きく分けると2つの記録方式があります。
一度だけ書き込めるタイプで、書き換えタイプと比べると安価です。大切な録画番組など、上書きする必要のないデータを保存したり、人に大容量データを渡したりする際などに向いています。
対応メディア
名称 | 容量/記録層 | 地デジ録画時間(目安) |
---|---|---|
BD-R・BD-RE | 25GB(1層) | 約3時間 |
BD-R DL・BD-RE DL | 50GB(2層) | 約6時間 |
BD-R XL | 100GB(3層)、128GB(4層) | 約12時間、約15時間20分 |
BD-RE XL | 100GB(3層) | 約12時間 |
ブルーレイディスク・メディアには薄い膜の記録層が貼り付けてあり、現在は、1層25GB、2層50GB、3層100GB、4層128GBの製品が販売されています。地デジの録画時間などを目安に、必要な容量の製品を選びましょう。なお、2層は「-DL」、3層と4層は「-XL」と表記されます。
容量で選ぶ
パナソニックのブルーレイディスクはすべて岡山県の津山工場で一貫生産されており、厳しい品質検査により、品質ムラを抑えた、信頼性の高さが特徴。汚れ・指紋・傷・打痕に強い「トリプルタフコート」を採用し、長期保存に適しているほか、記録層劣化やディスクの反りを最小限に抑えます。
ブルーレイディスクの開発をいち早く始めたことでも知られるソニー。データ用と録画用、BD-RとBD-RE、容量25GBから128GBまで豊富なラインアップが揃っています。傷・ホコリ・汚れに強い高性能なハードコートを採用するなど、品質の高さも特徴です。
1969年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生したデータストレージ技術ブランド「Verbatim(バーベイタム)」。生涯保存できる録画用ブルーレイディスク「M-DISC」や1枚100GBの大容量録画用3層ブルーレイディスクなどを展開し、手頃な価格も評価されています。
ほかのメーカーに比べて安価な製品を展開しており、コスパの高さが評価されています。記録面が傷つくにくいハードコート仕様である製品が多い点も魅力のひとつ。100枚入りスピンドルケースなどもあり、使用頻度の高い人に適した製品が揃っています。
印刷対応プリンタで印刷できるディスク。メディアの全面が印刷面になっており、専用のプリンタでオリジナルの印刷をしたディスクを作成できます。
「スピンドルケース」は10〜100枚程度が積み重なった状態で入っているため、ディスクごとにケースを必要とせず、使用頻度が高い人に適しています。「5mmケース」は厚さ5mm、「10mmケース」は厚さ10mmのプラスチック製のケースに入っており、1枚ずつケースに入れて保存したい人に適しています。
ケースの種類で選ぶ
書き込み可能なブルーレイディスク・ドライブが必要です。
ハイエンドパソコンに搭載されているほか、外付けの製品も発売されています。ブルーレイディスク・レコーダーももちろん搭載しています。
ファイナライズの必要はありません。
DVDメディアに追記書き込みする際、終了したらファイナライズという操作を行う必要がありますが、ブルーレイディスクは仕組みが異なるため、ファイナライズは不要です。
利用できます。
ただし、記録速度は遅いほうに合わせるので、書き込み・書き換えは最大2倍速となります。
ブルーレイディスクは、1枚ずつプラスチックケースでパッケージされているタイプと、裸のメディア(ベアディスク)をまとめて販売するスピンドルタイプがあります。
パッケージが簡素な分、スピンドルタイプのほうが1枚あたりの単価は安くなります。
中身に違いはありません。
地上デジタル放送が開始される前は「私的録音録画補償金制度」という制度があり、テレビ番組を録画するという前提で録画用には著作権料金が含まれ、録画用の価格が少し高めに設定されていました。しかし、地上デジタル放送開始とともにデジタルコピーガードがかけられるようになり、その制度はなくなりました。というわけで、中身に違いはないので、どちらを選んでも問題ありません。
ブルーレイディスク(BD)はDVDより後に発売された商品で、DVDの上位互換の製品です。
BDの標準的な容量である片面2層構造の場合、50GBのデータ容量を書き込むことができますが、DVDの標準である片面1層は4.7GBとなっており、書き込める容量は圧倒的にBDが大きくなっています。もともとの映像の質が異なる場合、ディスクの違いがそのまま画質や音質の差にはなりませんが、市販されている映画などの映像コンテンツに関しては、画質・音質ともにBDのほうが高品質です。ちなみに、BDかDVDかは盤面の色で見分けられます。BDが紫色に近い青色で、DVDは金色に近い色になっています。
コピーガード
ブルーレイディスクやDVDなどの映像メディアや、CDなどの音楽メディア、その他、パソコンソフトやゲームソフトなど各種メディアにおいて、無断複製を防止するため、その著作物を複製できなくなるする「不正コピー対策機能」のことです。
コピーワンス
デジタルコンテンツの著作権保護方式の一種で、レコーダーやHDDなどに録画した番組を一度だけディスクへ「ムーブ」することが可能な制御信号が施された放送のこと。「ムーブ」とは移動の意味で、コピーではないため、録画されていたレコーダーからは内容が消えてしまいます。
ダビング10
主にデジタルテレビ放送で2008年以降に運用されているコピー制御のこと。レコーダーやHDDなどに録画した映像をディスクに10回ダビングできます。9回ダビング (コピー) を行った後に、もう一度ダビングを実行すると、録画した映像はHDDからディスクに「ムーブ」(移動)し、元のHDDからは消えてしまいます。
ブルーレイディスク・レコーダー
ブルーレイディスクドライブを搭載した、レコーダーのことです。録画した地上デジタル放送の番組をそのままの画質でブルーレイディスク・メディアに記録できます。
リージョンコード
ブルーレイディスクなどに割り当てられている地域番号のこと。発売地域ごとにリージョンコード(地域番号)が割り当てられており、ディスクのリージョンコードとプレーヤーのリージョンコードが違うと再生できません。海外のブルーレイディスクやDVDを購入する際には注意が必要です。
AACS(Advanced Access Content System)
違法コピーを防ぐ目的で策定された著作権保護規格です。地上デジタル放送の録画番組の無制限コピーなどを防止します。この規格で使用されるAACSキーは定期的に更新されるので、パソコンでブルーレイディスク・メディアを再生する際は、AACSキーが最新のものに更新されていることが必要です。
BD-ROM
読み出し専用のブルーレイディスク・メディアのこと。市販される映像タイトルやゲームソフトの記録に利用されています。追記や書き換えはできません。