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    【介護士のキャリアアップ】経験を活かした方法や実務者研修を紹介

    コラム 2020/11/01

    介護の現場で働く方の中には

    「自分は今後どうしていこうか」と
    キャリアアップについて考える方も多いのではないのでしょうか。
    今回は介護士のキャリアアップについて紹介していきます。
    実務者研修を受け介護福祉士になる方法、
    介護士の経験を活かした他分野への
    キャリアアップなど、ぜひ参考になさってください。

    無資格からでも確実にステップアップ「介護職のキャリアパス」

    「キャリアパス」とは企業や事業所において、

    職位や役職に就くまでにたどる

    経歴(キャリア)や道筋(パス)のことです。

    介護現場は慢性的な人手不足のため、

    資格を有していない者、初任者研修修了者、

    介護福祉士が同じ業務をせざるを得ない場合があります。

    厚生労働省はこのような状況を懸念し、平成28年に「介護職のキャリアパス」を設定。

    介護職の人材確保と定着促進のため、能力・資格・経験等に応じた処遇改善制度を設けています。

    【引用】厚生労働省「介護人材の機能とキャリアパスについて」

    こちらでは、このキャリアパスを参考に1~4段階までの介護士のキャリアアッププランを解説していきます。

    【キャリアアップ1】無資格から介護福祉士へ

    介護の世界では初任者研修から実務経験を重ね、国家資格である介護福祉士を取得することがキャリアパスの大きな選択肢のひとつです。

    ●介護職員初任者研修

    介護の仕事をするうえで、まず初めに取得しておきたい仕事です。

    無資格未経験でも採用される現場はありますが、

    初任者研修を修了しておけば、より一層活躍の幅は広がります。

    取得のためには、民間のスクールなどで開催される130時間の研修受講が必要です。

    介護職員初任者研修
    取得方法 研修受講(130時間)
    受講資格 なし
    平均月給 285,610円

    ●実務者研修

    初任者研修の受講内容に加え「介護過程の展開」「医療的ケア」といったより専門的な知識を身につけられる資格です。

    平成27年度からは、介護福祉士国家試験の受験に実務者研修修了が必須となりました。

    また実務者研修の修了者は、訪問介護事業所のサービス提供責任者になることができます。

    実務者研修
    取得方法 計450時間の講習

    ※取得している資格によって免除時間あり

    受講資格 なし
    平均月給 288,060円

    ●介護福祉士

    介護職で唯一となる国家資格です。

    現場のリーダー的存在に位置づけられ、基本給もアップするメリットもあります。

    介護福祉士資格を取得するためには、年に一度の国家試験に合格しなくてはいけません。

    資格取得ルートは「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高等学校ルート」

    「経済連携協定(EPA)ルート」の4パターン。

    「実務経験ルート」は、3年以上の実務経験に加え、

    実務者研修の修了または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の受講が必須です。

    介護福祉士
    取得方法 国家試験合格
    受講資格 実務経験ルート

    ・3年以上の実務経験+実務者研修の修了

    ・3年以上の実務経験+介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修の修了

    平均月収 313,920円

    【参考】厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

    【キャリアアップ2】介護職のプロフェッショナルに

    介護福祉士資格を取得した後は、一定の知識や技術を習得した介護士としてキャリアを重ねていくことが目標です。

    2019年10月より始まった「介護職員等特定処遇改善加算」では、「技能・経験を持ったリーダー級の職員」の処遇改善を実施しています。

    介護主任には主任手当が加算されるため、給与アップが期待できます。

    ●介護主任

    介護主任になるための経験年数の決まりはありません。

    介護主任として現場をまとめるためには、知識や技術はもちろんさまざまな経験が必要です。

    厚生労働省では、勤続10年以上の介護福祉士を「技能・経験を持ったリーダー級の職員」の基本としているため、目安のひとつとなるでしょう。

    介護主任
    資格・要件 介護福祉士

    (おおむね勤続10年)

    平均月収 334,140円(技能・経験を持ったリーダー級の職員)

    ●認定介護福祉士

    介護福祉士の上位資格として2015年からはじまった資格です。

    介護職員の指導や他職種・地域との連携など、これまでにはない幅広い役割が期待されています。

    認定介護福祉士になるには5年以上の実績に加え、600時間の受講が必要です。

    認定介護福祉士となり責任ある立場に就くことで給与アップも期待できるでしょう。

    認定介護福祉士
    取得方法 5年以上の実績+600時間の受講
    受講条件 介護福祉士
    平均月収 313,920円(平均勤続年数8.4年の介護福祉士と同水準)

    【参考】厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

    【キャリアアップ3】事業所内でより責任ある立場へ

    介護の経験を重ね、事業所内でマネジメント職につく道です。

    特に、施設長・管理者は高収入を期待できます。

    ●サービス提供責任者

    訪問介護サービスを提供する事業所に配置が義務付けられている職員です。

    ケアマネージャーのケアプランをもとに「訪問介護計画」を作成し、ヘルパーと利用者の方の調整を担います。

    業務内容は多岐にわたり、ヘルパーに対する研修や技術指導、介護報酬の請求業務などさまざま。

    初任者研修を修了するとサービス提供責任者として業務にあたることができます。

    サービス提供責任者
    資格・要件 ・介護職員初任者研修修了者

    ・旧訪問介護員養成研修1級過程修了者

    ・旧介護職員基礎研修修了者

    ・実務者研修修了者

    ・介護福祉士

    平均月収 236,975円

    【参考】介護労働安定センター「介護労働の現状について

    ●施設長・管理者

    介護施設の運営・管理業務をはじめとする、施設全体のマネジメントを担う仕事です。

    特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームには常勤1名の管理者の配置が義務付けられています。

    介護施設の施設長・管理者は、一般職員に比べ給与の高い仕事。

    特に、賞与は平均で709,230円と、一般職員572,079円を大幅に上回っています。

    施設長・管理者になるための資格要件は、介護施設によって以下のように異なります。

    施設長・管理者
    資格・要件 特別養護老人ホーム

    ・社会福祉主事

    ・社会福祉事業に2年以上従事した者

    ・社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

    介護老人保健施設

    原則は医師だが、実態は医師以外のものが管理者になることも可能

    グループホーム・小規模多機能型居宅介護事業所

    (1・2両方を満たす者)

    (1)特別養護老人ホーム、介護老人福祉施設、デイサービス、認知症対応型共同生活介護事業所などの従業者または訪問介護員として、認知症高齢者の介護に3年以上従事した経験を持つ者

    (2)厚生労働大臣が定める「認知症対応型サービス事業者管理者研修」を修了した者

    その他(有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所など)

    資格要件なし

    実務経験や介護資格を持っている方が優遇される

    平均月収 356,679円

    【参考】介護労働安定センター「平成29年度 介護労働実態調査の結果

    【キャリアアップ4】介護の経験を活かし相談業務に

    介護サービスを提供するためには他業種との連携が必要です。

    実務で培ったそれらの経験を活かし、利用者の方と医療機関、行政や福祉施設をつなぐ相談業務にキャリアアップするという選択肢もあります。

    ●介護支援専門員(ケアマネージャー)

    介護保険法に規定された専門職で、介護サービスを提供するためのケアプランの作成を担います。

    介護サービスが必要な方の相談に応じ、利用調整や関係者間の連絡にあたるのが仕事です。

    介護支援専門員になるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、15日間の講習と3日間の実務を行う必要があります。

    介護支援専門員(ケアマネージャー)
    取得方法 資格試験に合格し、実務研修を受講(15日間の講習+3日間の実務)
    資格・要件 (1)または(2)

    (1)該当する国家資格等に基づく業務+5年以上かつ900日以上の実務経験

    (2)生活相談員・相談支援員等として5年以上かつ900日の実務経験

    ※国家資格等に基づく業務:医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作 業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語 聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理 栄養士)、精神保健福祉士

    平均月収 350,320円

    ●生活相談員(ソーシャルワーカー)

    生活相談員は福祉施設で相談業務や連絡調整業務にあたる職種です。

    社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格といった資格を有していることが要件となります。

    都道府県によっては、介護福祉士やケアマネージャー資格を有していること、介護の実務経験があることを求人の条件にあげています。

    生活相談員(ソーシャルワーカー)
    資格・要件 以下のいずれかを有していること

    社会福祉士

    精神保健福祉士

    社会福祉主事任用資格

    ※または介護福祉士、生活支援専門員、実務経験

    平均月収 321,080円

    【参考】厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

    介護の経験を活かしてキャリアチェンジ

    介護職は医療やリハビリの専門職と関わりが多い仕事です。

    それらの経験をいかし、以下の他業種にキャリアチェンジする道もあります。

    ●看護師

    国家資格である看護師は、診療・診察の補助、医療的ケア、患者や家族の精神面のケアにあたる仕事です。

    働く場は病院だけでなく、児童および老人福祉士施設などたくさんあります。

    介護の世界で働く職種の中でも平均月給は高く、介護士からのキャリアチェンジに選ばれることの多い職種です。

    看護師
    取得方法 国家試験を受験し合格する
    資格・要件 (1)から(3)いずれか

    (1)高校卒業後、看護師養成校へ進む

    (2)中学卒業後、5年一貫性看護高等学校へ進む

    (3)准看護師取得後、看護専門学校や看護短期大学へ進む

    平均月収 372,070円

    ●作業療法士・理学療法士・言語聴覚士

    子どもから高齢の方まで、あらゆる方のリハビリテーションを担当する仕事です。

    いずれも国家資格であり、介護の現場では各リハビリをとおし高齢者の自立支援を支えます。

    作業療法士・理学療法士・言語聴覚士
    取得方法 国家試験を受験し合格する
    資格・要件 各養成校を卒業していること
    平均月収 344,110円

    【参考】厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

    経験と研修を重ねてなりたい自分へ

    介護職のすそ野は幅広く、無資格からでもチャレンジできます。

    近年は処遇改善の取り組みが実施され、資格を取得し経験を重ねるほど給与アップが期待できる仕事です。

    さまざまな業種との連携が必要な介護職は、これまでの経験を活かし他分野へステップアップも可能です。

    ぜひ、自分に合った分野でのキャリアアップを検討してみてください。

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