クリスマスツリーの星、クリスマスプレゼントの由来

 クリスマスツリーのてっぺんにつけられている星のマーク。あれって何を意味しているのか?「ベツレヘムの星」と呼ばれる。なぜそう呼ばれるのか。イエスが生まれた時、誕生の地ベツレヘム上空に現れ、輝いていた星を表わしているからだ。その星を東方で見た3人の博士(占星術)がいた。彼らは、その星によって「ユダヤの王」誕生を知り、その星に導かれてはるかベツレヘムまでやってきた。そして、それぞれがイエスに贈り物をする。黄金(王権の象徴)、乳香(神性の象徴)、没薬(将来の受難である死の象徴)。イタリアでは、1月6日は「エピファニア」(公現祭)で国民の祝日になっているが、「公現」とはイエスがその姿を初めて公に現した、すなわちこの三博士に会ったことを表わしている。クリスマスプレゼントの由来も、この三博士の贈り物。だからイタリアでは、クリスマスプレゼントは、12月25日にではなく、公現祭の1月6日に贈る。

 クリスマスの飾りつけも、イタリアではツリーはメジャーじゃない。最近始まったばかり。クリスマスの飾りつけと言えば、教会でも自宅でもイエスの誕生シーンを再現した「プレゼピオ」。大小さまざまだが、ヴァチカンのサンピエトロ広場には毎年実物大のプレゼピオが設置される。大晦日を過ごすなら、静かな日本がいいが、クリスマスシーズンはイタリアがいい。街を歩いていても、人々は互いに「ブォン ナターレ! Buon Natale!」(よいクリスマスを!)、「アウグーリ! Auguri!」(おめでとう!)と笑顔で声をかけあう、見知らぬ旅人の自分のような異邦人に対しても。こころから救い主イエス・キリストの誕生を祝っている。こういう時間をすごさせてくれるのが、自分を虜にしたイタリアの魅力、その食文化とともに。

クリスマス・ツリーと「ベツレヘムの星」

「ベツレヘムの星」が幼子イエスの姿で表現されている

「ダビデの星」に導かれて旅をする三博士j

ジョット「東方三博士の礼拝」スクロヴェーニ礼拝堂

ボッティチェッリ「東方三博士の礼拝」ウフィツィ美術館

プレゼピオ(サン・ピエトロ広場)

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