北の豊渓里核実験場 3番坑道でも準備整う=韓国政府筋
記事一覧
2016.09.12 09:08
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が北東部・豊渓里の核実験場の別の坑道でも核実験の準備を終えたもようだ。
複数の韓国政府筋は12日、「北が豊渓里の1~3番の坑道のうち、これまで一度も核実験を行っていなかった3番坑道でも核実験をいつでも強行できる準備を終えた様子がとらえられた」と明らかにした。また、韓米両国の情報当局は3番坑道でも新たに核実験が実施される可能が高いと判断して注視していると伝えた。
別の消息筋は「豊渓里の2番坑道ではいく筋かの坑道を掘り今回を含め4回の核実験を行い、1番坑道では最初の核実験が行われた」と説明した。
1回目核実験(2006年10月9日)は1番坑道で、2回目(09年5月25日)と3回目(13年2月12日)、4回目(06年1月6日)は2番坑道で実施された。5回目(16年9月9日)は4回目の実験場所から400~500メートル離れている。
北朝鮮の核兵器研究所は今月9日の核実験直後に発表した声明を通じ「国家の核武力の質量的な強化措置は続く」と言及しており、韓米両国は年内に再度核実験を行うと予告したものと受け止めている。韓民求(ハン・ミング)国防部長官も同日、国会国防委員会への報告で、北朝鮮の追加核実験の可能性に関連し「もう一つの坑道でも核実験を行う準備が整ったとみている」と述べた。
韓国政府筋は「韓長官の発言は4回の核実験が実施された2番坑道内に掘られたいく筋かの坑道のどれかを意味することもあり得るが、一度も核実験をしていない3番坑道のほうに重きを置いた発言だ」と説明した。
韓米両国の軍当局は米国の偵察衛星などによる北朝鮮監視態勢を強化し、豊渓里核実験場の周辺を綿密に監視しているとされる。
mgk1202@yna.co.kr