午前の日経平均は大幅続伸、ハイテク強い 先物主導で上昇弾み

日経平均は続落で寄り付く、米ハイテク株安や円高が重し
 5月2日、寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比270円04銭安の3万8004円01銭と、続落してスタートした。東京証券取引所で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 24日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比777円23銭高の3万8329円39銭と大幅に続伸した。前日の米国市場でのハイテク株高を受けて、国内の半導体関連株やハイテク株が上昇し指数の押し上げに寄与した。先物が主導する形で上昇に弾みがついた。
日経平均は319円高で寄り付いた後も上値を伸ばした。節目の3万8000円を4営業日ぶりに回復すると上昇が勢いづき、一時799円高の3万8351円44銭に上昇した。
市場では「2%程度の上下は珍しくなく、自律反発の範囲内だろう」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方が聞かれた。東京エレクトロン(8035.T), opens new tabやソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabといった半導体関連株、ハイテク株が総じて強かった。
前日の米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇したほか、決算を発表したテスラ(TSLA.O), opens new tabやテキサス・インスツルメンツ(TXN.O), opens new tabが時間外で株高となったことが投資家の買い安心感につながった。円安基調が継続する中、輸出関連株もしっかりだった。
TOPIXは1.37%高の2702.68ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2856億8400万円だった。東証33業種では、値上がりは精密機器や電気機器、機械など22業種で、値下がりは電気・ガスや空運、陸運など11業種だった。
アドバンテスト(6857.T), opens new tabやHOYA(7741.T), opens new tabがしっかり。トヨタ自動車(7203.T), opens new tabは堅調だった。一方、前日に決算を発表したニデック(6594.T), opens new tabは軟調。アステラス製薬(4503.T), opens new tabは弱かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1125銘柄(68%)、値下がりは467銘柄(28%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。

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